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人力の道具で生木を削って小物や家具をつくる、グリーンウッドワークの講座を行っています。
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広葉樹の森づくりを考える講演会とワークショップを開催しました【森編】

広葉樹の更新を考えるセミナー二日目は、
標高1000mの白鳥町六ノ里「ものもりの森」での現場実習です。
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伐採後の幾度かの笹刈りによって光環境が改善されて、
意図しない形でウリハダカエデが優先的に生い茂った林
この林をどうしたいか?
人為的に誘導すべきか?
森の時間に任せるか?
そもそも、「ウリハダカエデ」という樹種をどう評価するか?
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木工家にとって有用な胸高直径40cmのウダイカンバ(マカバ)の大径木
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そして尾根筋にそびえる胸高直径50cmのブナ
私たちが長年目指してきた姿です。
しかし、全山ブナにする必要もありません!
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ここは、今年の伐採予定地です。
20m×20mの小規模皆伐(群状間伐)後、
どんな植栽デザインを考えましょう?
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ブナの有用な遺伝子を増やすために残した母樹の下には、
稚樹バンクとなりうる苗が育っています。
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そして2年前の植栽地
今後の植栽のための苗づくりも継続していく必要があります。
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一日森を歩き回りながらそれぞれの立地に合った
最適な更新プランについて皆さんに考えてもらいました。

<参加者の皆さんの感想です>
・昨年も来たが、一年経って様子が変わっていた。
自分たちの思う方向に持って行くために、いろいろなことを考えてやれたらいい。
地元の北海道に戻ったら参考にしたい。
(アカデミー学生)
・昨日の勉強会の後、自分の脳みそが動いているうちにすぐに森が見れてよかった。・
(木工家)
・普段人工林(スギヒノキ林)を相手にしていて、
針葉樹と広葉樹の混交林に転換できるといいなと思っているが、
現在林内に広葉樹の母樹がない状態である。
しかし、200年~300年のスパンで広葉樹の母樹ができればいいのではないかと思えるようになった。
(林業家)
・ウリハダカエデが優先して生える林は魅力的ではないと思っていたが、
ウリハダカエデを選抜的に育てて使うことができれば、
この森は魅力的な森になる。
笹に手を加えることによって、その下にある稚樹の光環境を改善することができる。
これからも、この森にかかわっていきたい。
(林業普及指導員)
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・場所と樹種と生育環境などの組み合わせが、パズルみたいで面白い。
ウリハダカエデがかご編みの材料となったり、シロップを採取したり、使い方を考えるのが楽しみ。
いいタイミングでこの地に移住できてよかった。
(デザイナー)
・東京ではこのような広葉樹のイベントがない。
森づくりは長期的な視野で考えないといけないと強く感じた。
自分なりに何ができるか考えて、実践してみたい。
(サラリーマン)
・つい最近森のことについて勉強し始めたばかりで、難しい話も多かった。
皆さんの森に対峙する姿が素晴らしい。
(高校生)
・ここの森から伐採された木を使って自分の母校の机と椅子ができる。
ここで森づくりをしている方たちの姿勢を、母校の高校生に伝えたい。
(NPO職員)
・毎年この森にかかわっているが、今まで頭の中で整理ができていなかった。
いろんな意見が出てまだまだまとまらないが、次の段階に持っていけるようにしたい。
(森林関係の企業)
・この森で木を伐ったり道をつけることで、森の質や価値を上げたい。
今回の成果をどう行動に落とし込むか、答えを見つけるのが楽しみ。
(きこり)
・地形図を読み取って造林計画を立てることなど勉強になり、知識の幅が広がった。
(材木屋)
・普段なかなか携わる機会のない広葉樹の更新というテーマに頭はぱんぱん。
徐々に消化できればいいかな。
(林業・製材・加工業)
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・大台町とは樹種、環境、必要な木、シカ害など前提条件が違う。
森林立地評価を行い、明確な目標をもって取り組むことが大切。
(講師の中須さん)
・一応の方向性が見えてきた。
現状の最適なプランを実行し、確認しながら立ち止まって考え直すという、
順応的管理という考え方を大切にしてほしい。
(講師の横井さん)

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このセミナーの最大の収穫は、
「今後もこの活動に参加したい」
「またこの森に来たい」
と言ってくださる方がたくさんいらっしゃったことです。
今回得られた知見をしっかりと計画に落とし込んで実行していきたいと思います。
(小野)

※このイベントは、岐阜県の森林・環境税を基金とした
「平成29年度清流の国ぎふ地域活動支援事業」の
補助を受けて実施しました。
  1. 2017/08/05(土) 13:17:58|
  2. ┗ その他イベント等
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