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人力の道具で生木を削って小物や家具をつくる、グリーンウッドワークの講座を行っています。
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日本の足踏みろくろ

先日、大阪の国立民族学博物館にろくろの調査に行ってきました。
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まずは、学芸員の方に案内してもらい、収蔵庫に納められているろくろを実際に見せていただきました。
これは、ブータン王国のろくろだそうです。
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各部品がどのように組み立てられ、どのような機構で動いていたかはわかりませんでしたが、世界各地に木工ろくろが分布していたんだと思うと心がワクワクしてきます。

驚いたのが、ろくろで使う刃物です。
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よく見てみると、日本で使っていたカンナや、イギリスなど西洋で使われていたフックと全く同じ形をしていました。

秋田県で使われていたこれも「ろくろ」と呼ばれています。
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実はこれ、漁で使う網を巻き上げるための人力のウインチです。
「回転するもの」に対して「ろくろ」という呼び名がついたものは意外と多いのかもしれません。

そして、この日特に見たかったのが、長野県飯山市で使われていた足踏み式の木工ろくろです。
初めに見せてもらったのがこの状態。
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許可をいただいて部品の採寸や組立てを行わせていただきました。
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午後からは、このろくろが実際に使われていた時の記録映像「信州の木地師」を見せていただきました。
少ない回転で非常に繊細な加工を行っている映像に、ただただ驚くばかりでした。
この、足踏み式の木工ろくろは、日本では明治から大正に掛けて使われていましたが、電動のろくろに取って代わり、現在ではほとんど見ることが出来ません。

このあと、日本の木工ろくろ研究の第一人者であられる、みんぱく外来研究員の木村裕樹博士とお話をする機会をいただきました。
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木村さんは、日本各地に残る足踏み式のろくろを系統立てて分類し、当時の技術改良のプロセスなどを研究されています。
そんなろくろ談義に花が咲く中、森林文化アカデミーの久津輪さんは「電動のろくろが登場したことにより技術開発を止めてしまった日本の人力による木工ろくろを、再度現代の人にも使いやすいように改良し、普及したい。」と語っていました。
(小野)
  1. 2012/08/14(火) 23:36:03|
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