九州は宮崎の山深い集落で昔から使われてきた かるい と呼ばれる背負い籠を真似て作ってみました。
見本となった かるい。
どこで、いつ頃作られたものか、作った職人が誰かも分かりませんが、慣れた手の素敵にカッコいい かるい です。

今回作った背負い籠です。一応、それっぽくって似てますね。

横から見るとこんな形をしてまして、山中の傾斜のきつい場所での作業に便なる形だそうです。

本体の編み目。ここだけ見てるとどんな順に編み進めているのかよく分かりませんね。
底から編み始めるんですが、これはYouTubeがずいぶん参考になりました。

側面には補強が付けてあるんですが、編みを間違えてて見本のようには出来てません。

縁です。
師匠が言ってた 「雪隠場の蛆」 ってやつです。
これは、全くいけない。

とにかくよく分からん状況からやり始めたんでしこたま反省点があるけれど、それっぽいものは出来たんで作り方は何となく分かってきました。ただ、材料は手元にあった真竹を使ったけれど、もっと細くて若い真竹が必要なようです。
今回この籠を作ることになったのは、森林文化アカデミーの恩師から作ってくれろとの仰せがあったからでして、実際に納めるのは一回り小さいものなんで、改めてこの籠に適切な真竹の採取と、籠の寸法や形の見直しをして作ってみます。
(キト)
- 2020/12/03(木) 13:04:25|
- 竹細工の技術継承
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