本日から4回連続のヒノキのスツール講座が開講しました。

板の座面に3本の脚がささっている構造で、このタイプの椅子の原型はミルクスツールと呼ばれています。
ミルクスツールとは、牛の乳搾り用に使われていた座面の低い腰掛です。
この椅子、アルプスの少女ハイジにも登場します。
山小屋に住むことになったハイジのためにお爺さんが削り馬を使ってスツールをつくってくれるエピソードがあるんです。
今回脚に使う材はトネリコです。

海外のウィンザーチェアにも良く使われる材料で、粘りと強度があります。
いつものようにクサビやマンリキで割った後、削り馬にまたがって銑でまず四角形に、そして八角形に成形して行きます。

ホゾの部分は足踏みろくろで削ります。

ろくろで削る感覚は絶品です。
野球のバットなどに使われる材料なので、ろくろとの相性も良いのでしょうね。
まだ、生木なので8月まで1ヶ月間乾燥させるため、今回は荒削りの状態で終了です。
梅雨も明けて本格的な夏に突入しました。
参加者の皆さんは慣れない作業に汗を流しながら取り組みました。
こんな時季に気をつけないといけないのが熱中症です。
ということで、講座終了後にはみんなで涼をとりに美濃市のうだつの町並みに繰り出しました。

登美屋のわらび氷は、大盛りのかき氷に大きなわらび餅が乗っており、氷の中にはあんこが隠れています。
これで暑さも吹っ飛びました。
明日はヒノキの座板に取り掛かります。
(文責:小野)
- 2010/07/18(日) 23:44:16|
- 講座の実施報告
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