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人力の道具で生木を削って小物や家具をつくる、グリーンウッドワークの講座を行っています。
これからの講座の予定は、下のメニューの「年間スケジュール」をご覧ください。

作業療法士対象の講座終了!!

きたる11月23、24日に作業療法士対象の講座を無事に終了しました!!
 講座企画から実施に至るまで…多くの方のお力をいただき本当にありがとうございました!

作業療法対象の講座は初めてなので、簡単に目的と経過をお伝えします。
 「なぜ作業療法士対象なのか? その目的は?」 
   私が岐阜県立森林文化アカデミーに入学した事とも関連してきます。
           (その詳細はまたの機会に…)
    作業療法とはリハビリテーションの中における専門分野のひとつです。
     作業とは、日常の生活における活動全てを含みます。
     (例:ご飯を食べる、スポーツをする、学校へ行くなど…)その作業活動を用いて、
    治療・訓練・援助をしていく職種です。対象者は障がいをもっておられる方全てです。
     (ご興味のある方は日本作業療法士協会のホームページをご覧下さい。)
    
   その作業活動のひとつに木工があります。
   現在、その木工は臨床現場において、ほとんど用いられていません。
    新たな形(現代に見合う形)として、“自らの力で生木を削る”このグリーンウッドワークを
   作業療法における可能性を探りながら、再構築をしたいと思っています。
    障がいをもっておられる方が楽しむには、まず、道具の改良を行わなければなりません。
   そこで、このグリーンウッドワークを作業療法士自身に体験していただき、こんな木工や
   ものづくりがあるんだ!!と知っていただくことが今回の講座の目的でした。

 今回の参加者は岡山から2名・岐阜から1名、そして、愛媛から卒論をグリーンウッドワークで
 書いていくという大学4年生の森さんを含んだ4名となりました。
   
 2日間の講座報告~  
  1日目(13:00~開始)    
    晴天には恵まれたものの…寒いので室内にて開催することにしました。
     本日の参加者は岡山県から2名。
     なんと!!一時間ほど遅れるとのこと…(世間は3連休…)
      準備もできたし、優雅にまったりと外でお昼でも食べるか~とお外でランチタイム。開催前  

「まぶしい~。」
「こんなにゆっくりと始められるのも…たまにはいいね。」

 一時間遅れにて開催~
  まずは、久津輪より「グリーンウッドワークとは」「イギリスの施設(知的障がい)での木工作業」の講義が行われ、その後、制作へと続きます。制作の説明は会長の加藤が行いました!!

 今回の材料は朴。(この朴、とてもきれいな木目でした。)

先月、里山研究会との合同授業(広葉樹の成長解析/郡上市白鳥町)で伐採したものです。


講義   丸太わり   生木の感触                  

                                         生木の感触!

次は削り馬と銑を用いて斧で割り、はつった木を円柱状にしていきます。

  削り馬       一息削り馬 「やれやれ、ちょっと一息。」  

 足踏み   足踏み削り 足踏み旋盤と刃物と身体の使い方が慣れてきました。 

「車で例えると・・・ミッションですね。」  「初めてにしては、なかなかのできですね~。

  スプーンの外側を旋盤で削り終えたところで、1日目が終了!!
  
 

 

 じっくりと生木の感触と身体を味わっていただき…楽しい交流会へと進んでいきます。
佐久間さんご夫妻の多大なるご協力により、盛大な交流会を開催することができました。
交流会   メニュー なんと!!手書きのメニューが用意されてました。
     そば  続々と続くメニューの手始めは“新そば!!”
もちろん、粉から佐久間流が練り込んであります!このそばのコシは人生において初めて味わいました。
 その他、多くのメニューとおもてなしの心に胃袋も心も温かくなりました。ありがとうございました。
 1日目はこうして無事に終了~。
2日目(9:00~開始)
  12時までに完成の予定です。午後からはディスカッション。
 
 岐阜県内より参加の作業療法士さんが加わっての開始となりました。
  作業2日目の2人は割る作業から開始。その後、匙面を彫る作業へと移っていきます。
      削り馬匙面       匙面 苦闘 
  「かなり苦闘している匙面…イメージが難しいですね。実は、私もここの作業工程が苦手・・・」
  「イメージができにくいから・・・」
 今日から参加のGさんは、半日で完成していただきます。
二日目参加者  作業の合間に声をかけ、色々な情報を聞き出しています。
       これも作業療法ならではですね・・・モノを媒介にしてコミュニケーションを図っていきます~
むくの葉  これは昔の人の知恵・・・
    “むくの葉”をサンドペーパー代わりに用いています。口に入れるものですからね・・・
     人にも環境にもやさしいです。

くるみ塗装 くるみ油で塗装。 くるみを割って、実を取り出して塗っています。
クルミの実でしたら、市販もされていて購入できますので・・・
 完成目前!! 半日でGさんも皆と同じところまでできました。
なんとか、皆さん、完成しました。
 ここで、道の駅にて昼食をとりました。
  にわか茶屋 道の駅において昼食した目的は…
 もちろん、アカデミーの教官がデザインした建物と家具の紹介もありますが、
 製材された木を使い、機械でつくられたモノとの違いを比較していただきたかったのです。
   
ディスカッション 昼食後は、スタッフも含めディスカッションを行いました。
 制作時間が延びてしまい、終了時間を延長することなく終了したかったので30分の予定で進めていこうと思っていましたが、皆さんの熱心な意見により、気がつくと一時間も経っていました。

  
  こうして無事、2日間にわたる講座は終了しました。
 参加者が3名という中での開催でしたが、とても充実した時間となりました。
  日頃、行っている治療、訓練とは違った形の作業療法を実感していただけたのではないかと思います。
 そして、新たな視点での作業活動があることを体感していただけたのではないでしょうか・・・
  このグリーンウッドワークの作業工程にはさまざまな道具が用いられます。
 どの部分を作業療法として用いるのか、どの部分でどの道具を使えるように改良していくのか・・・
 作業工程のどこを選択してもいいと思います。いえ、どこを選択するかはこのグリーンウッドワーク
 を用いる作業療法士の能力に委ねられているのかもしれません。
  選択して、いかに使うか・・・私自身、治療的応用としての可能性を大いに含んでいるものだと
 確信しています。 そして、障がいをもっておられる方が楽しめるモノでもあると思っています。
 
 講座を終了し、今後の方向性が明確になってきたように思います。
 同時に今回、講座を企画し運営していくことの難しさを実感しました。
 特に広報において・・・そんな中、恩師の先生に言われたコトバがあります。
 「作業療法士としては10数年の経験がある。でも、グリーンウッドワークや木工の知識、
  技術は今、始めたばかり・・・木のことも知らない。でも、10、20年後にはこの両方がリンクする。
  その時に初めて、無理なく自分の言葉で伝えることができる。その時に見えてくるものがある・・・
   でも、そこで終りではなくて解らなかったことが見えてくることにより進歩が続いてゆく。」
 
   このコトバに、この先の未来を見据えることができました。
   (「覚悟ができた」というほうが合っているかもしれませんキラキラ
 作業療法を学んでいた学生の頃には解らなかったことが今、わかるように・・・
 この先、今、解らないこともわかってくるのだと思いました。
 そんな自分になる為には日々、木と向かい合うと同時に自分とも向きあうことを忘れないでいたいと思ってい 
 ます。
  私が感じた木がもたらす人間への影響・・・
   者(身体)とモノとのコミュニケーション・・・
 そこから得られるものの意味・・・
 これを多くの人に伝えていきたいと思っています。
   次回の勉強会はそう遠くない時期に開催したいと思っています・・・
 以上にて報告を終了します。

  
 
  
  1. 2007/11/27(火) 00:48:40|
  2. 講座の実施報告
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