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人力の道具で生木を削って小物や家具をつくる、グリーンウッドワークの講座を行っています。
これからの講座の予定は、下のメニューの「年間スケジュール」をご覧ください。

木曽福島へ行ってきました

6月18日(土)・19日(日)の二日間、長野県の「ふるさと体験館きそふくしま」において、「木ゴコロ」実感・スプーン作りと題して、グリーンウッドワークによる木のスプーンづくり講座が開催されました。
この講座は、木から感じる里山講座~再発見!「今、そこにある木々」という3回連続の里山講座の最終回として実施されました。

1回目は「この木何の木?」観察会と題して、身近な木の観察を行い30種以上の樹種が確認できたそうです。ここでは、里山が利用されなくなり獣害が増えたこと、世界的な食料や資源不足に備えて、山を大切にする生活を送りたいなどといった意見が出されたそうです。
2回目は「里山お手入れ体験会」と題して荒れた森の伐採を行ったそうです。

そして3回目の今回、7人の参加者が体験館に集結しました。
この体験館、昭和3年に建てられた黒川小学校の木造校舎で、平成9年まで実際に使われていたそうです。
黒川郷と呼ばれたこの地域は、養蚕が盛んで、大きなお屋敷が多く残っています。
山はかつて木曽馬を育てるための牧草地として使われ、現在はその名残として樹高の低いもこもことした同齢の広葉樹林が多く見られます。

まずは、今回使う木の伐採からはじめます。
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畑の縁にあるオニグルミの木が大きく育ちすぎて、畑に影をつくるので伐って欲しいという話があったため、この木を使うことになりました。
これも立派な里山の手入れです!

ろくろを設置したのはつい先日出来上がったばかりの木造の舞台。
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天井高もポールがちょうど当たらない高さで、ぴったりろくろが5台納まりました。
これはグリーンウッドワークのためにつくられた建物ではないかと思うくらいでした(笑)

二日間掛けて、じっくりと取り組んでいただきました。
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二日目の休憩時間に体験館特製の杏仁豆腐を、つくったスプーンで試食してみました。
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ここで食べ心地を味わっていただいたあと、若干の修正作業を行います。

最後に塗装のお話。
今回塗装に使うオイルはもちろん材と同じオニグルミ!
といいたいところですが、ここ木曽の名産エゴマでやってみようということになりました。
(エゴマだれの五平餅最高です!)
まずは、フライパンでエゴマを炒ります。
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そして、木綿の布に包んで金槌で叩くと、じわっと油が染み出てきます。
これをスプーンに擦り込みます。
(実際にはスプーンが乾燥した後、自宅で塗っていただきます)
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自分達で伐った木を使ってスプーンをつくった参加者の感想の中に「庭で摘んだ花を飾るようなもの」と例えられた方がいました。
そんなふうに思ってもらえて嬉しいです。
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とても穏やかな二日間を過ごすことが出来ました。
(小野)
  1. 2011/06/27(月) 22:04:12|
  2. 講座の実施報告
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広葉樹の製材

先日、グリーンウッドワーク協会の年次総会が岐阜県各務原にある岐阜木材団地内で開催されました。
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昨年度の事業報告と今年度の活動計画などが提案され、無事終了いたしました。

総会後は、平野木材㈱の岩出さんに「なぜ岐阜が広葉樹流通の中心地のひとつになったのか」と題して講演をしていただきました。
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岐阜には古来より飛騨の匠による技術が引き継がれていること、もともと森林資源が豊富で、特に金森長近の時代に高山の街づくりのために山づくりにも力を入れたこと、後に幕府がその森林資源に目をつけ天領にしたこと、そして木曽・長良・揖斐など大きな川による流通が確立されていたなど木材産業が発達する下地があったそうです。
その後、平野木材の創業者平野増吉さんの功績により現在に引き継がれている経緯を詳しくお話していただきました。

講演の後は、団地内にある製材所で広葉樹の製材を見学しました。
挽いた材は4種類
まずは末口直径42cmのホオ
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挽いたばかりのホオは緑色が鮮やかでこんなにきれいな色をしています。
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次に末口直径50cmのクリ
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途中から枝が出た材で、木目が入り組んでいます。
木材としては狂いが出て使いにくいかもしれませんが、面白い模様が楽しめます。

そして普段あまり材として見ることの無いタブノキ。
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この木は日本の海岸に近い暖地に生える常緑樹です。
シイの木と同じく極相(放っておくと最後にたどり着く林)を形成する種でもあります。

こんな木も製材機に乗ってしまうんです。
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このタブノキ、材は建築や家具、樹皮は線香や染色の材料になるそうです。
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そして最後に、会員持込のヤマザクラ。
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この木は先日見学に行ったチップ工場で破砕機にかけられる寸前の材を買い取ってきたのだそうです。
こんな立派な材も、流通ルートの行先がチップ工場だなんて、なんだかやるせない気持ちになります。
8cmに挽いてカウンターテーブルなどに使いたいと言っていました。

挽いた材は会員の皆さんにお持ち帰りいただきました。
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生木のうちに割って椅子や小物をつくりたいという方や、乾燥させて家具をつくりたいという方など様々でした。
どんな製品に生まれ変わるか楽しみです。

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NPO法人グリーンウッドワーク協会では、私たちの活動に賛同される方を対象に会員を募集しています。
入会を希望される方は下記アドレスまでご連絡下さい。

greenwoodworker@gmail.com

(小野)
  1. 2011/06/13(月) 11:27:51|
  2. その他
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ひるがの高原に行ってきました

6月4日(土)に岐阜県郡上市高鷲町のひるがの高原にある貸し別荘「和み舎(なごみや)ひるがの」さんのお招きで、指輪づくりに行ってきました。

当日は透き通るような青空。
緑に囲まれた別荘地内に、ろくろを設置しました。
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爽やかな高原の風とカッコウの鳴き声。
何とも幸せな時間でした。

貸し別荘を利用する家族連れを対象とした指輪づくりでした。
小さなお子さんとお父さんお母さんが、力をあわせて素敵な指輪をつくり上げました。
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ウッドデッキでの、ウッドバーニングによる絵付けはお父さんお母さんの腕の見せ所。
子ども達は大満足だった様です。
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本当に気持ちの良い一日でした。
(小野)
  1. 2011/06/11(土) 23:42:46|
  2. 講座の実施報告
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【講座のご案内】「木ゴコロ」実感・スプーンづくり

6月18日~19日にかけて、長野県のふるさと体験館きそふくしまにおいて、グリーンウッドワークの木のスプーン講座が開催されます。
木を伐るところからはじめ、二日間掛けてじっくりとスプーンづくりに取り組む講座です。
これがなんと参加費無料!
ご応募お待ちしております。

木から感じる里山講座
~再発見!「今、そこにある木々」

ふだん何気なく眺めている、山や木。そこにある木は、一体どんな木?
ふるさと体験館の周りにある「里山の木」に触れて、身近な木と私たちとの関わり、地域の自然や暮らしについて、改めて見直してみませんか。

第1回 「この木なんの木?」観察会/6月2日(木)(※開催済み)

第2回  里山お手入れ体験会/6月12日(日)9:30~15:00

内容:体験館の周辺で、鋸や鎌などの手道具を使った里山整備作業を体験します。
   手入れが追いつかず荒れてしまった遊休農地や里山。イノシシなど獣たちの
   隠れ家ともなり、手入れが必要です。かつての桑畑でヤブに立ち向かい、余
   裕があれば松林もきれいにして、秋に出るきのこ(ボウズダケ)を期待?
   作業を通して、農山村の現状を体感してみましょう。

講師:木曽福島林業振興会

持ち物:昼食、飲み物、帽子、軍手、タオル、雨具
    作業しやすい服装、長靴やトレッキングシューズなど滑りにくく長めの靴
  ※昼食は食堂(そば・五平餅)のご利用も可能です。ご希望の方はお知らせ下さい。

雨天時:小雨決行、荒天が予想される場合は中止(前日にご連絡します)
    当日の天候急変時は時間短縮や、室内での森林教室となる場合があります。

定員:20名 (6/10までにお申し込み下さい。)

第3回 「木ゴコロ」実感・スプーン作り/6月18~19日(土・日)9:30~16:30

内容:里山整備で出た木を生木のままで削る、ちょっと変わった木工体験です。
   自分たちで実際に木を伐るところから始め、2日間かけて作ります。電気を
   使わない「足踏みろくろ」や「削り馬」などの道具を使い、「身近な木」を
   削って体感、使って実感してみましょう。
  ※日帰りの2日間連続講座です。宿泊を希望される方はご相談下さい。

講師:NPO法人グリーンウッドワーク協会

持ち物:昼食、軍手、雨具、作業しやすい服装と靴でお越し下さい。
  ※昼食は食堂(そば・五平餅)のご利用も可能です。ご希望の方はお知らせ下さい。

定員:10名(先着順)


各回共通 対象:高校生以上  参加費:無料  集合場所:ふるさと体験館

申込・問い合わせ:ふるさと体験館きそふくしま 0264-27-1011
           長野県木曽郡木曽町新開6959
  1. 2011/06/09(木) 22:02:22|
  2. 講座のご案内
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静岡へ行ってきました

6月2日、3日の二日間、静岡市にある静岡デザイン専門学校へ行ってきました。
プロダクトデザイン科と空間クリエイト科の学生29人に木のスプーンづくりを体験していただきました。

今回の授業のテーマは、木を尾頭付きで味わおうです。
製材された乾燥材はいわゆるお刺身。
生木は葉っぱや皮がついた尾頭付きというわけです。
初日は雨のため、教室内にろくろと馬を設置しての作業です。
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学校の先生方も、何が始まったのかと興味津々。
たくさんの先生が立ち寄ってくださいました。

学生さんたちも、慣れない道具に戸惑いながらも真剣な表情で取り組んでくれました。
お昼休みも返上です。
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翌日はうって変わって晴天となり、近くの公園にろくろを移動。
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木漏れ日の下、ひたすら生木を削って行きます。
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今回は人数も多く、4班にわかれての作業となり、完成には至りませんでした。
次週は小刀と彫刻刀を使って形をつくりこんでいく作業を行います。
ここから先はデザイナーの卵たちの本領発揮の場です。
どんなスプーンが出来上がるかとても楽しみです。

(小野)
  1. 2011/06/07(火) 22:26:26|
  2. 講座の実施報告
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マイクさんの椅子づくり~完成~

椅子づくり3日目。
側組みに続いて、背板の組立てを行います。
6mm×20mmのホゾ穴を開けます。
まずは直径6mmの穴を3個ドリルで開けます。
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その後、ノミで3個の穴を繋げます。
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ホゾ穴に合わせてホゾを加工して背板を組み立てます。

4人で2脚の椅子づくり講座に参加した私たちでしたが、椅子を完全に組み立ててしまうと飛行機で持って帰れないので、とりあえずここで完了です。

この後は、一緒に椅子づくりの作業に参加していた、スタッフのトムがフレームを組み立てるところを見学します。
側にも同じく直径14mmのホゾ穴を開けます。
座枠のホゾ穴は抜け防止のため、先に組み立てた直行する座枠のホゾを4mm程度切り欠きます。
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この機構を「インターロッキング」と呼びます。

背板の横材の長さは現物合わせです。ホゾ穴に仮の貫を差し込んだ状態で、実測します。
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ここで登場するのが内寸法が測れるドイツ製のメジャー(コンベックス)です。
コンパスの機能もついて、これは優れものです!

側と同じく、ギシギシと音を立てながら組み立てます。
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もちろん接着剤は使用しません。

フレームの組み立て後は、座枠や貫の水平を見て、脚の下端を切ります。
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使うのこぎりは、刃の薄い日本製です。

脚の上端は2cm以上突き出すように切り揃えます。
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座面の編み方と材料の話を聴いて講座は完了。

夜はパブで乾杯。
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充実した講座でした。

つづく (小野)
  1. 2011/06/05(日) 22:53:22|
  2. イギリスのグリーンウッドワーク
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