FC2ブログ

GWWlogo

人力の道具で生木を削って小物や家具をつくる、グリーンウッドワークの講座を行っています。
これからの講座の予定は、下のメニューの「年間スケジュール」をご覧ください。

《神奈川県足柄上郡山北町》暮らしのものづくり講座「二日間で作るスツール」開催しました(10月24日・25日)


グリーンウッドワーク
暮らしのものづくり講座!
二日間で作る!生木からスツールづくり体験


NPO法人足柄丹沢の郷ネットワークさんの主催、
丹沢湖のほとりで12人の参加者と2日間のスツールづくり。
栗の木のやさしい色合いと、座編みのアクリルテープのパステルカラーがかわいくて、とっても人気の講座なんです。
122620029_3412387958842591_4079222380763451853_n.jpg

助成金のおかげで、今回は材料費、保険料、2日間の昼食代込みでなんと参加費1万円!もちろんスツールも持ち帰りできるんだって。いいなぁ。
まずは栗の丸太を割り、板にして、さらに角柱にしたら、削り馬で削って、38mmから28mmまでの先細りの角材にします。
丸太にクサビを打った瞬間ジュワッと水分がにじみました。
この栗の木、この春に切ったはず。まだこんなにみずみずしいんだ🥺✨
122596323_3412387842175936_2920135004240098665_n.jpg

わたしは講師じゃなくサポートスタッフなので、ひたすら斧でフシをはつったり、参加者の皆さんがすすめやすいようにお手伝い。
何本もやるうち、思うように斧が使えるようになってきました。
やっぱり現場に入ると経験値が一気にあがります✌️
角柱から8角形にするところまでで一日目は終了。
122386520_3412411128840274_6872437586019663556_n.jpg

暑くも寒くもない穏やかな天気。夕方には富士山🗻も見られたし、主催の方が用意してくださったお弁当も美味しくて。
122588539_3412387758842611_1001042182354385987_n.jpg

2日目は遠くに富士山もくっきり見える秋晴れの涼しい空気の中、まずは椅子の脚を八角形から丸にします。
122491399_3416744075073646_2353110622901284132_n.jpg

南京がんなを使って1時間ほどで仕上げ。
これがなんとも気持ちいい。
シュルシュル〜っとなでるだけで、カールしたカンナ屑が気持ちよく削れます。
このカンナ屑は大事なのでとっておきます。
122743607_3416744855073568_9120854171746163081_n.jpg

午前中には椅子の組み立てに入れる人も出て、いよいよ形が見えてきました。
インターロッキングという方法で、釘などは使わずに二本の貫同士を少しずつ干渉するように穴をあけて組むので、簡単には外れません。
122743763_3416744618406925_1338001848051049118_n.jpg

おやつタイムのあと、いよいよ座編みに入ります。
好きな色のアクリルテープを選んだら、あとは黙々と編むだけ。
2人で参加された方たちは、半分ずつにして市松模様にされました。
少し編んだところで、先ほどの木屑が登場。干してしっかり乾燥させてあります。
袋に詰めたらクッションに。さまざまな太さの木屑がからまって、ちょうどいいふっくらクッションになりました。
122638875_3416744765073577_5490465151311415886_n.jpg

日が落ちるころには、カラフルなスツールが9脚完成!
122551684_3416744465073607_3225315777191300487_n.jpg

グリーンウッドワークや手工具がはじめてという方はもちろん、木工そのものが初体験という女性でも、こんなに素敵に仕上がりました。
市松模様も縦横を変えただけで雰囲気が変わります。
お互いの椅子に座ったり写真を撮ったり。
さっそくご家族に報告された方も。
みなさん、はじめた時は不安そうでしたが、感想タイムには楽しかった、気持ちよかったですと、かわいい椅子が仕上がって大満足の様子でした。
122845359_3416744705073583_1205565319511596831_n.jpg

何より、毎回講座のあとはそうなのですが、ほんの2日間でも「同じ釜の飯を食った中」というか、戦いを乗り越えたというか、参加者同士がつながって、初対面とは思えない仲間になれるんです。
そこもグリーンウッドワークの素晴らしいところだと思います。
わたしも以前自分がつくった時の復習をしながら、講座の進め方や参加者それぞれの進み具合、困り感をフォローしていくスタッフの姿にとてもたくさんの気づきを得ました。

これからも、もっと現場に入って、講師として講座をまわしていけるように、なんでも吸収して自分のものにしていきます!

(はらちゃん)
  1. 2020/10/29(木) 16:59:10|
  2. ┗ 椅子づくり
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

長野県朝日村へ行ってきました・後半(9月20日・21日)

3週間ぶりに長野県朝日村に帰ってきました。
行きの旅の途中、ちょっと寄り道して松本民芸館へ。
IMG_20200919_150656.jpg

ゴッホの椅子の派生型
脚や貫、背のスピンドルなどの一部を轆轤で挽いたスペインの椅子が出迎えてくれました。
IMG_20200919_160607.jpg

さあ、ゴッホの椅子づくり後半です。
まずは脚の材料の調達から。
会場近くの森から、樹高12m樹齢15年程度のクリの木を伐採しました。
IMG_20200920_093151.jpg
伐ったばかりの生木から椅子をつくる!
グリーンウッドワークの醍醐味です。
今回、コナラ、ミズキ、クリの三種類の木を使って椅子をつくっています。
一つ一つの木の特性を感じながら削ってもらいました。

クサビと大ハンマーで大胆に割っていきます。
IMG_20200920_101127.jpg

大人は削る、子どもは遊ぶ。
IMG_20200920_131803.jpg

自然の中ならではの風景ですね。
IMG_20200921_111831.jpg

そしてしっかりお手伝いもしてくれました。
IMG_20200921_134902.jpg

三日目、四日目になると
早くできる人、遅れる人が出てきますが、
スタッフ養成講座ということもあり、
参加者同士が教え合いながら進めてくれました。
IMG_20200921_154107.jpg

完成!
4日間が報われる瞬間です。
IMG_20200921_173146.jpg

「頑張ったかいがあった」
「毎年一脚ずつつくって、経年変化を見たい」
「同じものをつくったのにみんな違う」
「やりきるって素晴らしい」
「手づくりの良さを感じている」
「自然の中に並べてしっくりくる椅子ができた」
「笠木の形を凝ってみたらみんなからゴッホの椅子じゃないって言われた」
IMG_20200921_145215.jpg
「途中弱音を吐きながら何度やめようかと思ったが、形が見えてきたら楽しくなってきた」
「青空の下での家具づくりは初めて」
「素晴らしい集まりだと思った」
「私の雑な雰囲気がゴッホの椅子らしくて良かった」
「素人ながらに頑張ればできるっていう魅力がある」

IMG_20200921_173323.jpg
昨日まで立っていた木が椅子になりました。
主催者の谷口さんの言葉
「グリーンウッドワークは力になる」
これから朝日村でグリーンウッドワークがどんな力を発揮していくか、
楽しみです。

つづく(おの)
  1. 2020/09/25(金) 16:34:59|
  2. ┗ 椅子づくり
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

山県市 みやまの森で木からスツールをつくる(9月5日・6日)

岐阜県山県市で夏休みに実施した子ども対象の「みやまの森で木と親しむ2日間」に引き続き、
9月は大人対象の椅子づくり。

>>>8月3日色えんぴつづくり
>>>8月4日スプーンづくり

この体験事業は、森林の役割や自然との共生について、
親が学び子に伝える機会として開催されました。
参加者は山県市内から集まった10名。
「えっ、こんな椅子が作れるの?」
「えー!丸太から作るの!!」
という驚きの声が。
IMG_20200905_092440.jpg

実際、グリーンウッドワークをはじめて知ったという方も多くいらっしゃいました。
IMG_20200906_092634.jpg
「ブタからハンバーグをつくる感じ?」
ってつぶやきが秀逸でした。

脚には割裂性の良いクリの木を使用。
クサビとマンリキで割っていきます。
IMG_20200905_100043.jpg

10人で40本の脚の部材を木取りました。
IMG_20200905_103151.jpg

さあ、削り馬にまたがって、銑で削っていきます。
断面が正方形になるように一面ずつ平行直角を確認しながらの作業です。
IMG_20200905_133112.jpg

ノコギリで指定の寸法に切り落とします。
IMG_20200905_141523.jpg

この椅子のデザインのポイントは、四方転びで先細りの脚。
まずは先細りの墨付け。
IMG_20200905_144237.jpg

正方形の断面のまま、先端に向けて細く削っていきます。
IMG_20200905_143417.jpg
「本当に出来上がるんだろうか?でもこの椅子を必ず持って帰る」
と不安を打ち消すように決意を固める方も。

四角柱の先細りの脚の角を削って八角柱の先細りに。
IMG_20200905_150705.jpg
「一日削り続けて腕がプルプル」

八角柱の脚の角を更に南京鉋で削ってまあるくしていきます。
IMG_20200906_095324.jpg
「南京がんなってピーラーみたい」
正確な丸い脚をつくるためには、最初から丸く削るのではなく、
四角→八角→丸と段階を踏むことが重要です。

南京がんなで削った削り屑は天日で干して乾燥。
座面のクッション材に使います。
この時期なら数時間で乾燥してくれます。
IMG_20200906_113132.jpg

一日目はここで終了。
IMG_20200906_091615.jpg
良く削った!削った!!
「脚を丸くしなきゃ」って夢で出てきた(笑)

二日目
脚が丸くなったらいよいよ組み立てです。
穴の位置を墨付けしたら、ドリルの中心がずれないようにキリで仮穴をあけます。
案外キリなんて使ったことがない方も多いようです。
IMG_20200906_112507.jpg

「穴あけは心を真っ直ぐに」
IMG_20200906_112839.jpg

今回二日間の椅子づくりということで、
椅子の脚をつなぐ貫の部材は、乾燥材の丸棒を使いました。
ペアで協力しながら組み立てです。
IMG_20200906_142730.jpg

フレームの組み立てが終わったら、脚の角(つの)切り。
組立て時の衝撃で脚が割れないように予め長めに木取っておいた脚の上部を切断します。
IMG_20200906_145922.jpg
ここで衝撃のカミングアウト!
「実はのこぎりを使うの初めて」
なんて方もいらっしゃいました。

仕上げに脚の上下の面取り。
IMG_20200906_150925.jpg

休憩時間にはやっぱりこれ
IMG_20200906_150707.jpg
ぱりんこの塩味が疲れた体にしみわたります。

座編みはカラフルなアクリルテープを使いました。
IMG_20200906_162152.jpg

二日間の椅子づくり完成です。
IMG_20200906_164115.jpg
「これが丸太だったなんて信じられない」
「木の性質が解って良かった。趣味に生かせる」
「電気の道具を使わない手づくり感がいい。楽しい2日間だった」
「原木から椅子が出来上がった。感無量」
IMG_20200906_170025.jpg

この椅子をどこで使いますか?
IMG_20200906_171343.jpg
「洗面化粧台の鏡の前の椅子」
「キッチンでちょっと待ちながら」
「玄関の共有の椅子」
「外でアウトドアで」
「孫の椅子と思って参加したが考え中。自分で使ってからあげようかな?」
「今は夫婦二人なので、家族が帰ってきたときに」

よく考えてみると、自治体が主催する本格的な椅子づくり講座は初めてかもしれません。
今までグリーンウッドワークに興味を持っていなかった一般の方たちに、
二日間で満足していただける椅子づくり講座を提供できたことは、
今後のいいモデルケースになるように思います。
118712831_3015830735193339_3388892391196402517_n.jpg

今年はこれと同じタイプの椅子づくりをもう一度、
10月24日(土)25日(日)の二日間、
NPO法人足柄丹沢の郷ネットワーク主催のもと、
神奈川県の山北町で開催する予定です。
関東方面の方、是非ご参加ください。
>>>グリーンウッドワーク暮らしのものづくり講座のご案内

おの
  1. 2020/09/14(月) 18:26:42|
  2. ┗ 椅子づくり
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

長野県朝日村へ行ってきました・前半(8月29日・30日)

長野県朝日村は松本市の南西に位置する自然豊かな村です。
森林率が約87%を占め、その半分以上が人工林のカラマツ林です。

今回私たちを講師に招いていただいたのは、
朝日村家具連絡協議会のみなさま。
協議会としての初めてのイベントとして、
この「ゴッホの椅子づくり」を選んでいただきました。

使う材料は山に普通に生えているコナラとミズキ
IMG_20200829_081418.jpg

コナラは少し硬めですが割裂性は良好です。
IMG_20200829_095303.jpg

緑の豊かな公園で木陰を移動しながら作業です。
IMG_20200829_111223.jpg

参加者は、
木工家、クラフト体験施設の管理者、家具製作会社の職員、
技術専門校木工科の学生、クルミ農家、原木シイタケ生産者、農家、
舞台の大道具さん、森林保全活動をされている方などなど。

朝日村の小林村長にも参加していただきました。
IMG_20200830_142135.jpg

皆さんの思いは
・村の観光につなげたい
・地域の人が集まる場づくり
・森林整備で出た材を利用して、子どもたちに身近に使えるものをつくってもらいたい
・村に元気が出る催し
・木材利用、森林の空間利用につなげたい

この椅子づくりは今回のイベントで終わりではなく、
ここからが始まりです。
事業継続のために、道具も購入していただきました。
IMG_20200831_102448.jpg

2日間の宿泊はゲストハウス「かぜのわ」さん
美味しいお料理と居心地の良い空間。
将来は宿泊体験とのコラボもできるといいですね。
IMG_20200829_073859.jpg

2日間の前半を終えて、
皆さんの感想は
・自分の座る椅子なので楽しんで削った。
・普段は機械を使うため、自分の手から削り出す作業は結構体力がいったが、楽しい研修だった。
・ただひたすらいいものができるかなと考えながら削った。
・昔の人はすごかったと思う。ちょっと木工をなめていた。
・生木の木工って難しい、けど楽しかったなぁ。今後も時間を見つけて挑戦してみたい。
・こんなに夢中になって一つの仕事に入れ込んだのは久しぶり。割った面がだんだん仕上がっていくのが楽しかった。
・こんな世界があるってのを知れて良かった。
・小学校以来の木工。薪のような材がこんなになるんだってびっくり。
・思い入れのある作品になりそう。出来上がりが楽しみ。
・こんなにも無心に削るのって一生無いと思う。
・この取組みを何かの形につなげたい。

この二日間で脚をつなぐ、貫・背板・座枠の完成を目指しましたが、
少々苦戦される方もいらっしゃいました。
間に合わなかった方は、一ヶ月後の9月までの宿題となりました。
また一か月後にお会いしましょう!
(つづく) おの
  1. 2020/09/04(金) 16:07:42|
  2. ┗ 椅子づくり
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

morinosの椅子づくり(2月4日・後半)

morinosの椅子づくり
後半の部を開催しました。

1月16日の前半の部から3週間弱

制作するスツールの横の部材(貫)はしっかりと乾かして、
縦の部材(脚)は乾燥しないようにビニール袋に詰めておきました。
そうしたら、脚が・・・
IMG_20200204_112358.jpg
元々腐食が始まっていた材ではありましたが、
密封していたことにより、更に腐食が進んでしまいました。
乾かさないにも限度がありますね。
さあこれが吉と出るか凶と出るか!

前回は森の中での椅子づくり。
今回は工房の中でと思いましたが、エアコンがメンテナンス中で使用不可。
外の方があったかいんじゃないかということで、
引き続き野外での椅子づくりとなりました。
この方がやっぱり気持ちがいい。
IMG_20200204_094116.jpg

しっかり乾燥させた貫の重量を量ってみます。
174gのコナラの貫が乾燥後は110g
乾燥して重さが63%になりました。
IMG_20200204_094700.jpg
コナラの計測実績はこれまでありませんが、
クリにほぼ近い数字が出ました。

161gのヒノキはなんと62g
39%という驚異的な変化。
IMG_20200204_094653.jpg
白太(辺材)の部分は非常に水分が多いので、
その水が抜けたことにより
乾燥率が大きくなったのだと思われます。

それではヒノキの心材(赤身)を調べてみましょう
IMG_20200204_094645.jpg
まず乾燥前の重さはなんと64g
同じ一本の木なのに白太の161gの半分にも満たない重量です。
貫の長さは同じです。
一本一本の加工精度により体積が違ってくるため、
一概にここで比較はできませんが、
随分差があることに驚かされます。
そして乾燥後の重量が54gと更に驚きです。
乾燥率は84%
赤身は元々水分が少ないため乾燥率も大幅に小さいのです。

コナラ    174g→110g 63%
ヒノキ(辺材)161g→62g 39%
ヒノキ(心材) 64g→54g 84%

これぞ生木を扱う醍醐味!
勉強になりますね。

暦もちょうど立春
森のようちえんのお母さんたちと
おしゃべりしながら楽しく南京がんなタイム。
IMG_20200204_114253.jpg

節分の鬼を退治した子どもたちも加わって、
椅子づくり会場は森のようちえんと化しました。
IMG_20200204_124333.jpg

こんなに長い削りくずが出たよと誇らしげ。
IMG_20200204_124313.jpg

すっかり時間も押してしまい、
だんだん日が沈んできました。
IMG_20200204_155732.jpg

それでも日暮れ前には5脚のフレームが組み上がりました。
IMG_20200204_155411.jpg

腐朽菌の入った脚は素敵な「スポルテッド」模様の椅子となりました。
IMG_20200204_170024.jpg
海外ではこの模様が珍重されるそうです。

日もとっぷり暮れましたがここでは終わりませんよ。
IMG_20200204_175323.jpg

室内に移動して座編みの開始です。
IMG_20200204_180145.jpg

アクリルテープの椅子が一番早く編み上がりました。
IMG_20200204_184343.jpg
ヒノキとコナラでそれぞれ1脚ずつ編んで、椅子の重量差を比較してもらいます。

その他、真田紐、ペーパーコード、イ草ロープなど
いろいろな素材で編み上げました。
IMG_20200204_190343.jpg
この椅子は現物見本としてmorinosで使ってもらう予定です。

現役学生、OB・OG、ドイツからの留学生、教職員、カメラマン、
その他大勢のみなさんの協力でできあがった椅子。
IMG_20200204_191422.jpg

みんなでつくる森の椅子。
morinosの定番プログラムになってもらえると嬉しいです。
(おの)

  1. 2020/02/21(金) 08:16:20|
  2. ┗ 椅子づくり
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
次のページ