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人力の道具で生木を削って小物や家具をつくる、グリーンウッドワークの講座を行っています。
これからの講座の予定は、下のメニューの「年間スケジュール」をご覧ください。

さじフェス2017に行ってきました!

今、世界的にスプーンづくりがブームなのだそうです。
各地で「スプーンフェス」や「グリーンウッドワークフェス」が開催されており、
趣味の木工としてのグリーンウッドワークは、講師が足りないほど世界中で親しまれているのだとか。
スウェーデンでは「テリフェス(テリ=削る)」として、スプーン、彫刻、器など、3日間かけていろんなものを削ります。
聞いているだけで、ワクワクしてきますね!

そんなスプーンの祭典が、日本国内で初めて美濃市の森林文化アカデミーで開催されました!
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<<2017年10月7日(土)~9日(月・祝) さじフェス2017>>

グリーンウッドワーク協会も、3日間を通してブースをひとつ持たせて頂き、
グリーンウッドワークに使う道具を紹介させていただきました!
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■10/7
一日目は、講師のヨゲ・スンクヴィストさんによる講義とスプーンづくりの実演です。
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アカデミー准教授、久津輪先生の同時通訳!
ヨゲさんは「自分はアーティストではない。スロイドをしている」のだそう。
スロイドとは、単純な木工道具だけでものを作ること。農民が普段使いの道具を自分で作る事で、産業革命前までは誰もが当たり前のように行っていたんだそうです。
そんなスロイド、木工芸の価値を広めるために世界中で講師をしています。

午後からの実演は、森林文化アカデミーの演習林で樹を伐るところから!
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大胆に斧でチョッピング!
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ナイフワークも豪快!10のナイフワークを紹介していただきました。
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さじ面は、フックナイフ。
フックナイフも、10のナイフワークのうちの半分も、自分に向かってナイフを削ります。
最初はドキドキなんですが、慣れてくると微妙なコントロールができてきれいに削れるようです。
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■10/8
2日目は、岐阜県近隣の3人の若手「さじ職人」さんのスプーンの実演!
日本のプロのスプーン作家さんの工程が間近で見れるとだけあって、皆さん前のめり!

金城貴史さん(中津川)
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金城さんは、スプーンをナイフだけで仕上げているのが特徴!やすりだと、表面の塗装が剥げてくるとケバケバしてくるので、
ナイフ仕上げの方がオイル塗装をした時の経年劣化が少ないのだそうです。
いかにきれいに仕上げるか、試行錯誤を繰り返しながら作っているという金城さんのスプーンは、繊細でとてもきれいでした!


大久保公太郎さん(長野県松本市)
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大久保さんは、南京鉋など鉋仕上げのスプーンやヘラを作られます。ヘラだけで年間1,000本作るのだとか!
その道具の中には、改良型の削り馬も。
加工の際には、材を水に漬けておいて湿った状態で削る。。。
わ!グリーンウッドワークじゃないですかー(+o+)!
様々な書籍でも作品が紹介されている大久保さんが、グリーンウッドワークの手法を使われているとは。。。
生木でもツヤツヤに仕上げるには、刃物の研ぎが肝心だそうです。


奥井京介さん(高山市)
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奥井さんは、日本の三大杓子のひとつ、高山の「有道杓子」を作っています。
冬~春の間の乾燥が少ない時期に、生木の朴の木を削って、と、昔からの伝統的な技法を継承されています。
有道杓子の仕上げは、出刃包丁!(関の孫六らしいです)
ナタで豪快に落としていき、出刃包丁で繊細に仕上げる有道杓子づくりは目から鱗です!

杓子の端材を利用した雪入道も紹介。
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■10/9
最終日は、40名でスプーンづくりです!
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ヨゲさんから、工程を説明していただきながらひたすら割って、削ります。
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ジェスチャーも交えながら!
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本来のスプーンフェスや講座では、3日間かけて1本のスプーンを作るのだとか。
それを1日で行ったので、かなり急ぎ足でしたが、10のナイフワークや、道具の使い方など
新しい発見がたくさんあってお腹いっぱいの1日でした!!!

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■LINK
・さじフェス2017
・ヨゲ・スンクヴィストさん
・金城貴史さん
・大久保公太郎さん
・奥井京介さん


■グリーンウッドワーク協会でも、「森工塾2017(後期)」で2種類のスプーン関連の講座を開催します。
「さじ熱」の冷めやらぬうちに、ぜひみんなでスプーンを削りましょうっ!!
>>2017年 12/2(土)~3(日) 五感で味わうスプーンづくり合宿 【募集中】
>>2018年 3/10(土) 日本伝統のグリーンウッドワーク 有道杓子づくり 【1/10募集開始】
  1. 2017/10/20(金) 11:35:15|
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利賀森の暮らし塾「夏の暮らし編」でスプーンづくりを行いました!

台風が接近していた三連休。
富山県南砺市の利賀村にて
スプーンづくりの講座を行いました。

ここでは、「利賀森の大学校」という構想があり、
「TOGA森の暮らし塾」を年4回四季を通して開催しています。
今回は「夏の暮らし編」としてグリーンウッドワークを紹介してきました。

<<2017年9月17日(日)~18日(月祝) TOGA森の暮らし塾 スプーンづくり>>

まずは、富山大学の奥先生から森についてのお話しと
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グリーンウッドワーク協会理事長の小野から、グリーンウッドワークの紹介。
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雨の降らないうちに、森へGO!
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日本海側の森は、いつも入る太平洋側の森とは違う植生!
オオバクロモジ、ハイイヌガヤ、マルバマンサク……
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いつもと違う森に来ると、わくわくしますね!

さっそく木をチェーンソーと手ノコで伐倒。
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チェーンソーのありがたみが分かりますねぇ。

スプーンに使える部分を、玉切りにして持って帰ります。
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moribioの江尻さんからは、この森の構想についてのお話しも。
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スプーンづくり会場のキャンプ場に戻ったら、さっそく割ってみます!
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むむ
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硬いぞ!!!?!??!?

同じ樹種でも、さすが豪雪地帯の利賀村。
雪や寒さに耐えた木は頑固で硬いです!

今回使った樹種、左からホオノキ、ウダイカンバ、ウワミズザクラ、ナツツバキ。
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この並べた順に柔らかく割りやすかったです。
ナツツバキが全然割れず苦戦!でも、とても緻密で口当たりの良いスプーンができそうです!

それでは、キャンプ場内にある建物内に移動してスプーンづくり開始。
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一日目は、さじ面側の形を彫り出すところまで。
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夜ごはんはBBQ!
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五箇山豆腐の揚げ豆腐も焼いちゃう。さすが富山です。
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そして、夜のお勉強は報恩講について。
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地元のお母さんが、報恩講で出される食事をいろいろ作って持ってきてくださいました!
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春の山菜の収穫に始まり、これだけの料理を3日間かけて作られたそうです。すごいなぁ。

翌朝は、5時出発で五箇山豆腐づくりの見学へ。
昔は集落ごとにあったお豆腐屋さん。今でも、利賀村の中で2軒のお宅が、紐で縛れる硬い豆腐を作っています。
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お豆腐は、山村の大事なたんぱく源だったんだそうです。
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お豆腐を食べて朝からエネルギーチャージ!
スプーンづくり2日目スタート!
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合間には、クリスマスツリーづくりの実演と
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お昼ごはんは、ウリボウ肉のおいしいジビエカレーがキッチンカーでやってきました♪
協会から持って行った木のスプーンをいろいろ使い比べてみました。
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午後からはさじ面に取り掛かります!
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ナイフで成形して
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完成!
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完成したスプーンを、寄席豆腐で試食です。
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スプーンが完成したころには、台風も過ぎ去り気持ちのいい青空!
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1日でもスプーンはできてしまいますが、
やっぱり、森を見て、木を伐って、割り比べて、
途中いろんな木のスプーンを使ってみながら
最後には、地元の特産品で「完成したスプーンの試食」。
ゆったりと取り組むスプーンづくりは格別ですね。

この2日間の取り組みを、地元紙の「北日本新聞」で取り上げていただきました。
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今後の、利賀村の「森の大学校」構想に注目です!

(かしわ)
  1. 2017/09/22(金) 18:09:34|
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アウトドアで自分のためのものづくり!スプーンづくりキャンプ(2日め)

ふつかめの朝。
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キャンプの醍醐味は、この清々しい朝ですね。最高です。

気持ちのいい陽光の中、朝からスプーンづくり。
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お昼前までで、ここまでできました!
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今日は、自分が作ったスプーンを使ってお昼を食べてみます。
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「まだまだ、厚いな・・・」
「大きいと、食べにくかったな・・・」
「自分にとっては食べやすくても、人にとっては食べにくいっていうこともあるよね」
「お店に売ってるスプーンも、口に入れてみて買いたいよね」
これまでに、こんなにもスプーンのことばかり考えていたことがあったでしょうか。
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グリーンウッドワーク協会理事長の小野は、「スプーン解剖学」と名付けました。

午後からは、スプーンの微調整。
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時々口に入れてみたりしながら、モーラナイフで黙々と削っていきます。
もくもくって「黙々」と書くんですね。書いて字のごとく、
まるで蟹を食べているかのように、スプーンをひたすら削っていました。
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なんて贅沢な時間。

さあ完成です!
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完成したスプーンで、
ひるがのミルクプリンを食べてみます
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柄の持ちやすいさ、すくいやすさ、口当たり。
自分だけのための、最高の一本ができました。

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<参加者のみなさんの感想>
・次つくるときは、もっと理想のカーブを目指したい。
・これからは、木を見たらスプーンが作りたくなっちゃいそう。
・心が折れそうになったけど、みんなのおかげで折れなかった。スプーンは折れたけど。
・試行錯誤する時間がゆっくりとれてよかった。みんなそれぞれが食べやすいスプーンができた。
・2日間が小学校の図工の時間みたいに「あっという間」だった。
・ゆっくり時間をかけれたので、はじめて最後まで完成させることができた。

ろうきんの森岐阜地区のすてきなフィールドがあってこそ実現した、『スプーンキャンプ』。
もっと内容をねりねりして、定番化していけるといいなぁ、とスタッフ間でも盛り上がりました。

(かしわ)
  1. 2017/06/09(金) 13:11:24|
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アウトドアで自分のためのものづくり!スプーンづくりキャンプ(1日め)

グリーンウッドワーク協会、はじめてのキャンプに挑戦!
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グリーンウッドワークでよく使う道具のひとつ、『モーラナイフ』をつくる海外の企業では
モーラナイフアドベンチャーというキャンプを毎年開催されています。
https://morakniv.se/produkt/morakniv-adventure-2017/
ふと見渡すと、スタッフのほとんどがキャンプ経験者!
なんで今まで気づかなかったんでしょう。こんな楽しそうなこと、やるしかないじゃないですか。

<<2017年6月3日(土)~4日(日)の2日間をかけて、「五感で味わうスプーンづくりキャンプ」を開催しました。>>

今回の講師は、当協会でスプーンを作らせると右に出る者はいない、堀江宏喜さんが担当しました。
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この造形美!
右端の4本と、左下で横になっている1本は他所の木工作家さんの作品ですが、並べても引けを取りません!
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2日間たっぷりあるので、もちろん樹を切るところから。
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参加者の皆さんが交代交代で1本の木を伐採。
現役のキコリさん(参加者さんです)がまずはお手本。
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樹を搬出します。
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ここまではおなじみ、加工の工程です。

これからが新しい試み。
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時間がたっぷりあるので、理想のスプーンの型紙を作りました。
講師のスプーンや本を参考に、そして今割った材のどの部分を使いたいか考えながら、
自分のためのスプーンのかたちを想像していきます。
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お昼ごはんは、もちろん木のスプーンで!
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講師のスプーンや、様々な木のスプーンを実際に使って食べてみて、
「薄い方が食べやすいね」
「口に入る角度は?」「柄の持ちやすさ」など
理想のスプーンのイメージをさらに膨らませていきます。
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イメージを膨らませ、おなかも膨らませたところで、
午後から削り始めます!
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ときどきアドバイスを伝えながら、
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自分と、自分のためのスプーンだけの時間。
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理想通りになるでしょうか。わくわくします。
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陽が落ちる前にテントを張って、今日の作業は終了。
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夜は、参加者のみなさん同士で
ものづくりの話し、ものづくりとは関係ない話し(生き方とか、北海道とか、北海道とか。)で盛り上がりました。
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こんなゆっくりした時間がとれるのも、キャンプスタイルならではですね。

(かしわ)
  1. 2017/06/08(木) 10:11:32|
  2. ┗ スプーンづくり
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年末最後のスプーンづくり

12月24日(土)
古城山ふれあいの森で今年最後のイベント
ろうきん森の学校森工塾
「足踏みろくろで木のスプーンづくり」
を開催しました。

講師は堀江さん
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この日のために、
新たなサンプルと型をつくりました。
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参加者は、
小学生のお子さんとお母さん、
ご夫婦で協力しながら、
そして、なんと宮崎県から家族で来て下さった方も。
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お天気にも恵まれ、
気持ちよい青空の下での作業となりました。
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朝の9時から夕方4時半まで、
一日削り続けてできあがった作品。
参加者の皆さんそれぞれの思いがこもった一本です。
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早速できあがったスプーンで、
暖かいぜんざいを食べてみましょう。
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「食べやすい」という人もあれば
「まだ匙が厚い」という人も。
おうちに帰ってまた削ってみてくださいね。
嬉しかったのは、
できあがった自分のスプーンを見て、
「本物のスプーンだ!」
と叫んだお子さんの言葉。
来年も、更にワンランク上のものづくりを目指します!

これにて、平成28年のブログ投稿を終えます。
皆様良いお年を。
(小野)
  1. 2016/12/30(金) 09:00:36|
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