10月11日(日)
岐阜県飛騨市の高野千本桜夢公園で、
「五感で感じる高野千本桜夢公園体感ツアー」が開催されました。
ここは、
旧古川スキー場跡地につくられた公園で、
平成14年から「高野千本桜夢公園整備委員会」や地元の有志によって、
ヤマザクラが継続的に植樹されてきました。
この日は、
午前中に森林インストラクターに解説を受けながら遊歩道を散策、
森を「視て(みて)」、「聴いて」、「触る」ことで森の魅力を体感してもらい、
ブレイクタイムでは、森で窯焼きピザを食べる美「味」しさを体感、
そして午後からは、生木の香りを「嗅ぎ」、瑞々しさに「触れる」スプーンづくりを体感、
これで五感をコンプリート!
という、なんとも贅沢なツアーが開催されました。
午後のスプーンづくりに使った材料は、
この森で育ったヤマザクラ。
事前に美濃市に運んでいただき、
スプーンに近い形に荒加工したものを用意させていただきました。

標高700メートルの爽やかなスキー場の元ゲレンで、
ゆったり楽しくスプーンづくり。
ナイフワークの基本をしっかり身に着けて、
力をうまく逃がしながら無理なく削る方法を学んでいただきました。

子どもたちには乾いた木育教材のスプーンキットを、
紙やすりで成形。

紙やすりの番手を上げていくと、
どんどんすべすべになっていきます。
「白い傷を無くしてね」って話してあげると
「ほら白いのが無くなった」って見せに来てくれるのがかわいくって。
出来上がったスプーンでヨーグルトの試食。

満足の顔ですね!
休憩時間にはピザ焼きガマを使った焼き芋。

ふっくら美味しい至福の時間。
制作時間の4時間みっちりと掛かってしまいましたが、
二本のナイフとじっくりと向き合ってもらい、
10本の大人用スプーンと、6本の子ども用スプーンが完成しました。

街から近い自然豊かな公園に、
これからもたくさんの方が通ってもらえるように、
そしてこの飛騨の地でもグリーンウッドワークが広まってもらえることを、
願いたいと思います。

(おの)
- 2020/10/13(火) 14:05:55|
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朝日村のグリーンウッドワーク最終日はスプーンづくり
4日間ハードな椅子づくりに取り組んだ皆さんにとっては、
1日で完成する、ある意味お手軽なアイテムです。
材は4種類目、ホオノキを使いました。
せっかく4日間、削り馬と格闘して、
ガシガシ削るスキルを身に着けていただいたこともあるので、
この日は斧は使わずに、削り馬でスプーンの形を削り出してもらいました。

「すぐにできるよ」
って声も聞かれるくらい、
リラックスした雰囲気で進めることができました。
削り馬だからこそ、固定しながらフックナイフも使えます。

いつも通り「ギター削り」もできますね。

長かった5日間の講座もとうとう終わりの時がきました。

「自分で使うものを自分でつくる。生活の中でそんなものを増やしていきたい。」
「森にはいろんな木が生えている。こんな木でつくったらどんなだろう?いろいろ試してみたい。」
「ナイフ使いに慣れた人の技術ってすごい。木のスプーンを見る目が変わる。」
「生の木から食器ができたことにひらめきを感じた。今後の制作に生かせそう。」
「山に子どもたちを引き寄せることに繋げたい。」
「一日ものづくりに没頭するのっていいな。」
「このスプーンをきれいに仕上げてカレー好きのお父さんにプレゼントしたい。」
「私にもできるんだ!一本のスプーンに愛着が湧く。」
グリーンウッドワークが暮らしを豊かにする、
そんな可能性を確信した5日間でした。
朝日村のみなさま、ありがとうございました。
(おの)
- 2020/09/26(土) 08:47:29|
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昨年11月2日(土)~4日(月)にかけて森林文化アカデミーで開催された、
「森のようちえん全国交流フォーラムinぎふ」からもう既に半年以上が経ちました。
フォーラムの様子はこちらをクリック
>>>アカデミーブログ三日間で延べ1200名以上の参加者を、約100名のスタッフでお迎えした昨年のぎふフォーラム。
私たちグリーンウッドワーク協会も実行委員として運営側に回り、
作品やポスター展示、ろうきん森の学校の活動紹介、グリーンウッドワークの書籍などの販売ブースを出展させていただき、
全国の森のようちえん関係者のみなさんにグリーンウッドワークの魅力を伝えることができました。

このフォーラムがご縁で、グリーンウッドワークの出張講座にも呼んでいただきました。
しかし、残念ながら当日忙しく走り回っていたスタッフのみんなに、
グリーンウッドワークを体験していただく場を設けることができなかったことがずっと心残りでした。
あれからみなさんご存知の通り、
コロナ禍に見舞われステイホームで外出の自粛、
子どもたちは森に入れない日が続きました。
残念ながら今年度島根で開催される予定だった全国フォーラムは
先の見通せない状況の中、中止という苦渋の決断に至ったそうです。
本当に残念でなりません。
そんなこんなで、
コロナ自粛が明けた6月、
満を持して森の中でグリーンウッドワーク体験会!
・・・と思ったのですが、当日は残念ながら雨。
場所を「みの木工工房FUKUBE」に移して、
森のようちえんの
おかあちゃん、おねえさん、おとうちゃん、お兄さん・・・(くどい)
あまり大勢集まることは感染防止対策上好ましくないため、
森のようちえんぎふフォーラム実行委員の一部の方に、
生木を使ったスプーンづくりを体験していただきました。

前日、ろうきんの森で伐ったばかりの「ウワミズザクラ」や、
自宅の庭木を持参された方もいらっしゃいました。

「子どもたちにナイフを!」
これが目指す目標ではありますが、
まずは大人が安全にそして楽しく刃物を扱えることが肝心です。

自由な時間に出たり入ったり、
それぞれ思い思いに、
ナイフワークの基本と生木を削る楽しさを味わっていただきました。

出来上がったスプーンは感謝の気持ちを込めて、
みんなから実行委員長の浅井智ちゃんに贈られました。

智ちゃんが園長を務める「自然育児森のわらべ多治見園」の子どもたちに使ってもらう予定です。

みんなの笑顔を見て確信しました。

森のようちえんとグリーンウッドワーク、
やっぱり相性がよさそうです!
(おの)
- 2020/07/06(月) 17:08:30|
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長良川おんぱくプログラム
四の五の言わずに匙修行の2回目
平日にもかかわらず、5人の参加者にお集まりいただきました。
今回2回の講座を通じで感じたのが、
おんぱく初参加という方がたくさんいらっしゃったということ。
「木のものづくり」というキーワードで興味を持っていただいた方が多かったようです。

今回は特に、この日に合わせて遠方からお越しいただいたという方も。
本当に嬉しいことです。
参加者のみなさまからは
「一本の木からスプーンがつくれるということに感動した」

「斧であそこまで細かく加工できることに驚きと感動をもった。」

「木を彫りたい欲求が満たされた」
「最後のほうで刃物を当てる角度がわかった」
↑修行の成果がありましたね。

「初めて斧やナイフで削ったが、ナイフはうまく使えなかった。
これからもグリーンウッドワークを続けていきたい」

「一日の講座で長いかと思ったけど、飽きるどころか楽しい一日だった」

「参加者同士と交流できて楽しかった」
主催者冥利に尽きます。

時期的なこともあるのかもしれませんが、
毎年おんぱくのプログラムで感じる
ポカポカ暖かい感じ。
今年も森の中のいい時間を過ごせました。

(おの)
- 2019/11/16(土) 15:29:31|
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雨の滴るろうきんの森の休日
長良川おんぱくプログラム
~斧からはじまるスプーンづくり~
四の五の言わずに匙修行(第一回目)
が開催されました。
匙修行という如何にも大変そうな講座名にもかかわらず、
10人定員一杯、それもその内8名が女性という、
なんともチャレンジャーな人たちが集まりました。

グリーンウッドワークの経験者は数名程度、
いくら修行とはいえ、いきなり難しい材では大変なので、
ここは削りやすいコシアブラを使ってもらいます。

見本のスプーンや持参のお気に入りのスプーンを参考に、

ひたすら削ってもらいます。

お昼ご飯はろうきんの森で栽培した原木舞茸の炊き込みご飯。
香りも食感も良く、皆さんにご好評いただきました。

最初は修行についていけるかどうか不安だった人も、
道具の使い方を教わって、楽しくできたという感想もいただきました。

あっという間の1日。
ストレス解消になった。
これからも近所の公園でスプーンを作りたいなんて人も。
雨粒がテントにはじける音が心地よかったそうです。

最後は完成したスプーンでスープの試食。
大きめのサービングスプーンがちょうどよい大きさのお玉になりました。

匙修行を通して、みなさんにものづくりの楽しみを味わっていただくことができた、
そんな雨の土曜日でした。

(おの)
- 2019/11/12(火) 00:01:34|
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