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人力の道具で生木を削って小物や家具をつくる、グリーンウッドワークの講座を行っています。
これからの講座の予定は、下のメニューの「年間スケジュール」をご覧ください。

里山整備を始めます(7/6)

ろうきん森の学校 森工塾(もっこうじゅく)
「里山整備実習~グリーンウッドワークの森づくり」
を開催しました。

講師は森林文化アカデミー教授の柳沢先生。
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里山とは、自然にある広葉樹や竹の林に手を加えて、
人が都合のいい形にかえてきたもの。
かつては暮らしに必要だから里山から資源をもらってくる、
その行為が結果的に里山の自然を維持することにつながっていたとも言えます。

ここ、古城山ふれあいの森もかつては里山として地域の方々に利用されてきました。
それでは、使われなくなったこの林に、どのように手を入れていきましょう?
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ただ気持ちのいい林とか、地球温暖化防止のためなどでは目的がはっきりとしません。
具体的な利用方法は?
30cm以上の太い材は家具や建材、直径10cmくらいなら炭やホダギ、
5cm以下なら粗朶(そだ)として護岸工事に使うことができます。
グリーンウッドワークだったら太い材は楔で割って、細い材もそのまま使えます。
グリーンウッドワークに使える材料は?
いろいろな樹種の生えている林もいいですね。
椅子に使える栗の木があるともっと嬉しいですね。

整備の方針を決めるための「森林調査」
森林自体の把握と資源量の把握を行います。
まずは林の中に5m四方の調査枠を張ります。
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斜面の傾斜は23度
斜面方向は南西向き、日当たり良好です。
林冠層の樹高は約7m
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高木層には12本、
コナラ、アベマキ、アラカシ、スギ
胸高直径は10cmのアラカシが最大でした。

低木層(亜高木層)には、
ネジキ、ソヨゴ、ヒサカキ、タカノツメ、イヌツゲ、シャシャンボ、
モチツツジ、コバノガマズミ、カナメモチ
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林床植生には、
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カキノキ(鳥の落とし物でしょうか)
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シイの木(近くに母樹はないので、どこからか運ばれたか転がってきたのか?)
この辺りは昔、シイの林だったと考えられます。
縄文時代の人たちにとっても、あく抜きのいらない椎の木は大切な食糧だったのでしょうね。
コシアブラ、タカノツメ(この子たちは常に大量の種子を撒き続ける戦略をとっています)
ここで注目するのは「コシダ」
ウラジロと同じく正月飾りに使われるシダの仲間。
コシダが生える土壌は乾燥していることを示しています。
針葉樹を植えるなら、スギよりもヒノキが向いているそうです。

さあ何本か木を伐ってみましょう。
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特に使ってみたい木の中から「カナメモチ」と「タカノツメ」
そして気になる実生の「スギ」も一本伐らせていただきました。

伐採した木は参加者の方々にお土産として持って帰っていただきました。
これくらいの太さならスプーンづくりに最適です。
グリーンウッドワーク的里山利用ですね。
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お昼ご飯は朴葉寿司。
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これも立派な里山の恵みです。
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午後からは調査結果の検証と考察です。
まずは伐採した木の年輪を読みます。
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明るい林縁部でぐいぐい育ったタカノツメは25年。
スギは27年。
10年目まで年輪幅が広いことから、
それ以降は周りの広葉樹に覆いかぶさられて光合成が阻害され
肥大成長のスピードが遅くなったと考えられます。
暗いところでも地道に生長するカナメモチは28年。
年輪がその木や林の歴史を物語っています。

これらの結果から、この林は約30年前に皆伐されたと考えられます。
すなわち、皆伐したあと30年間放置すれば、
直径10cm程度のホダギに適したコナラやアベマキが収穫できるのです。
そこに整備の手を入れて、都合のいいように誘導してやることも可能です。

残念ながら今回無作為に選んだ5mの枠の中には、
お目当てのクリの木は発見されませんでした。
そもそもクリはコシダの生える乾いた土壌を好みません。
しかしこの森の中にはもちろんクリの木は自生しています。
それを育てるもよし、使える材は伐採してひこばえを育てるもよし、
クリに適した深い土壌のエリアに、予め育てた苗を植えることもできます。

柳沢先生の名言「人間スケベ心がないとダメ」
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カナメモチは緻密で丈夫な材、タカノツメは柔らかくて加工が容易、
柿の実生を育てて、8年後には柿渋づくり!?
夢は広がります。
この調査で終わりではなく、ここからが始まりです。
グリーンウッドワークの森づくりが始まります!
(おの)



  1. 2019/07/11(木) 07:49:58|
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ろうきん総合事務センター@千葉へいってきました(6/15)

千葉県にある労働金庫総合事務センターに行ってきました。
今年で3回目となる職員とその家族向けの
「出張ろうきん森の学校」グリーンウッドワーク体験
例年は食堂外の芝生広場で開催するのですが、
生憎の雨のため食堂の机と椅子を移動して、
ほらこの通り。
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オフィスビルの一階が森になりました。
まずはガイドの福ちゃんから絵本の読み聞かせ。
『はっぱじゃないよぼくがいる』
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いろんな形の葉っぱの木
これは前日、岐阜のろうきんの森から伐ってきた
アラカシ、サカキ、タカノツメ、、、

午前中はお箸づくり
ナイフを器用に使いこなす子
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自分で考えて安全に使う工夫をする子
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箸置きは親子で協力して
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パカンと半分に割って
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ほら出来上がり
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自分専用のお箸や菜箸も
みんな夢中になって削りました。
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午後からは一輪挿し
グリグリと手回しドリルで穴をあけるのが大変だけど楽しい
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あとは削り馬で好きな形に削ります
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木を細く削って削り花もつくりました
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壁に掛けたら素敵でしょうね
試験管に水を入れれば切り花も活けられます
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森の木を簡単な手工具で加工して、
暮らしの道具をつくる体験を楽しんでいただきました。
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(おの)
  1. 2019/07/04(木) 14:52:28|
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ろうきん森の学校「竹ひごからつくる竹細工講座・六ツ目の盛りかごづくり」を開催しました(5/18、19)

5月18日(土)19日(日)の2日間で
「竹ひごからつくる竹細工講座・六ツ目の盛りかごづくり」を開催しました。

丸竹を切って割るところから竹ひごづくりをはじめます。
まずはしっかり竹を観察。
節と節の間隔はどうなっているか、節を見ると竹の元末がわかる、枝は節ごとに枝が互い違いに生えている
など、そういう目で見たことがなければ知らないことってたくさんありますよね。

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竹を割るときは、鉈の刃を自分の方に向けます。
正しいやり方であれば安全なのですが、はじめてだと結構こわいです。
自分はこわくなくても、他人がやっているのを見るとこわいです(汗

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ある程度の幅まで割ったら、今度は厚みを薄く剥いで、さらに細く割って

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また薄く剥いで、さらに薄く剥いで、今回は厚さ0.6~0.7mmのひごをつくりました。

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幅を引いて、裏を伐り出し小刀で削って仕上げて、面取りをして竹ひごは完成!

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六ツ目編みの中心は、6本のひごでつくられた六角形で、六角形の周りには三角形が6つあります。
という基本の形を頭に入れて、頭を悩ませながら編みすすめていきます。

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底が編めたら、今度は波状の縁を編んでいきます。
竹ひごがきれいな曲線を描くかどうかで竹ひごの出来映えがすぐわかってしまいます。
それもまた面白いところ。

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みなさんきれいなかごができました!

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<参加者の感想>
・全行程の2/3がひごづくりで大変だったけど楽しかった。もっと他のものも作ってみたい。
・編みが難しかった。クラフトテープで練習してみようと思う。
・2回目の参加で、刃物の扱いにも慣れてますます竹細工が好きになった。
・2日間あっという間だったけどとても達成感がある。厚みを剥ぐのが大変だった。他のかごも作ってみたい。

<安藤>
  1. 2019/06/04(火) 00:00:36|
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森工塾「森の恵みを味わう~春・山菜編~」を開催しました(4/6)

今年度最初の森工塾のテーマは春一番の「山菜」です!
講師はおなじみ、森林文化アカデミーの柳沢先生です。
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先生から毎年恒例のおもしろおかしい山菜の話を聞いた後は、さっそく古城山へ。

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もちろん食べられるものを探します!

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タネツケバナと、オオバタネツケバナ。
どっちも食べられます!

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なんとワサビも自生していました!あった場所は、ナイショです。

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タンポポもおいしいよー
「がく」が反り返っているのがセイヨウタンポポ。
反り返ってないのはカントウタンポポ。どっちも食べられます!

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ヤブカンゾウもゲット!お浸しにします!

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たくさん採取してきて、柳沢先生のお料理教室スタート。大変家庭的な先生です。

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(手前から)
・リョウブめし
・野草のかきあげ(タンポポ(花)、ヨモギ)
・タンポポ(葉)とスミレのサラダ
・ワラビ(かつおぶしと出汁醤油で)
・ウドの天ぷら
・ヤブカンゾウのおひたし(酢味噌)
・オオバタネツケバナ、タネツケバナのおひたし(かつおぶしと出汁醤油)

今年はコシアブラがまだ早くて残念でしたが
少人数でじっくりクッキング、これまでにないクオリティーのメニューができましたー(^^)

<参加者の感想>
・見たことはあるけど、食べられると知らなかった野草もあった。
・自然豊かな環境で一日過ごせた。
・新しい知識を得ることができた
・しらないことがたくさん!
・みんなで料理をしたのが楽しかった
・子どもが山が好き。食べられるものを知れたので、家の近くの山でも探してみたい。
・料理の仕方も知れた
・教えてもらったことをこれからの生活に活かしたい。

食べられる!と知ると、見る目が変わりますね。
美濃はこれからが本格的な山菜シーズン!また古城山に遊びに来てくださいね。
  1. 2019/04/13(土) 19:00:40|
  2. ┗ ろうきん森の学校
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ろうきん森の学校「竹ひごからつくる竹細工講座・六ツ目編みのかごづくり」を開催しました(3/2,3,9)

竹ひごからつくる竹細工講座・六ツ目編みのかごづくり。
竹ひごづくり2日間、編み1日の計3日間の行程で開催しました。

竹の製品が好きだったり、竹林整備に興味があったり、竹の活用を考えたいなど
竹細工講座と言っても参加の動機は様々あり、参加者の方の視点も少しずつ違います。

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今回使用した竹は「真竹」。
竹の種類の見分け方や、適した材料の選び方(太さや年齢、節間の長さなど)から学びます。
「どんな竹でも使えると思っていました。」
「実際に生えている竹林の様子を見てみたい。」
などの声が聞かれました。

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竹ひごづくりはまず竹を半分に割るところから。

「破竹の勢い」
=刃物で竹を割ると、最初の一節が割れればあとは一気に割れていくことから
勢いが激しくて、とどめることができないこと。猛烈な勢いで進んでいくこと。

ということわざがありますが、最初の一節が思いのほか大変で苦戦を強いられます。

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半分に割った後は、さらに半分、さらに半分という具合に必要な幅まで細く割り、
厚みも薄く剥いでいきます。
その辺りで1日目が終了し、2日目は幅を幅引きという道具を使って揃え、
切り出し小刀で厚みを揃えるために薄く削る作業をしました。

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本数も多いし、集中しなければできない作業なので
「途中から修行みたいに感じていた」という声もありました。

3日目はいよいよ「編み」の作業です。
簡単そうに見えて意外に難しく、慣れないうちは竹ひごの重なりをひとつひとつ確認していくのが確かです。

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底を編んだら、いよいよ立ち上げ。
皆さんとても真剣に見てくださっています。

見てると簡単そうに見えるけど、やってみるとわからない。
言われるとわかるけど、自分でやろうとするとわからない。
なにか変で間違っていることはわかるけど、どこが違うかわからない。
という具合に、頭をフル回転させて少しずつ編み進めていきます。

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最後に縁をつけて完成!です。
みなさん編み目が揃っていてとてもきれいなかごができました。

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「ひごづくりの体験を何度かしたことがあったけれど、上手く出来ず、
今回はじめてものになったので、とても達成感がありました。」
「とても楽しかったです。家に竹が生えているので、自分で挑戦してみたい。」
「編みが苦戦したので、覚えているうちに、クラフトテープなどで復習したい。」
「ひごづくりがもっとできるようになりたいので、次回また参加したい。」
「そば笊も作りたい。」
「竹箕の修理ができるようになりたい。」
などなど、次につながるとても前向きな感想をいただきました。
また竹細工ファンを増やしてしまったようです(笑)

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また、5月、7月にも竹ひごからつくる竹細工講座を予定しています。
ぜひご参加ください。

(安藤)
  1. 2019/03/18(月) 19:45:40|
  2. ┗ ろうきん森の学校
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