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人力の道具で生木を削って小物や家具をつくる、グリーンウッドワークの講座を行っています。
これからの講座の予定は、下のメニューの「年間スケジュール」をご覧ください。

木地師の里で器挽き講座を行いました(7/7)

ろうきん森の学校 森工塾(もっこうじゅく)
「足踏みろくろで木の器づくり」講座7月分を開催しました。

会場は、みの木工工房FUKUBE
図らずしも、FUKUBEの名前の由来となった「瓢ヶ岳(ふくべがたけ)」は
もともと木地師の里。
山頂付近には今でも材料となるブナの巨木がそびえ立っています。

今回も募集開始と同時に5人の定員が埋まる大盛況ぶり。
本当にありがたいことです。
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講師の大村さんは、前述の木地師の里「片知渓谷奥板山」の集落に移り住み、
旋盤を使って木のコマや器をつくっている、まさしく「現代の木地師」
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参加者の皆さんに刃物の当て方など丁寧に指導されていました。
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普段からものづくりをされている方も多く、
作品を持参してくださる方もいらっしゃいました。
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休憩時間の話題は
「電動のこぎりの事故」についてと
「皆さんが飼っているペット、特に山羊のお話し」
安全対策と癒し、どちらも大切ですね。

そして5人の新たな木地師により完成した五つの器。
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「2回目の参加でちょこっと上達した」
「最後の方でやっと刃を当てるコツがわかってきた。もう一度やりたい」
「スプーンのように逆目を気にしないで削れるのがいい。地元でもやりたい。」
「先週はスプーンキャンプで、今週は3回目の器挽き。キャンプ用品をすべて木の製品にするのが目標」
こうやって皆さん、器挽きの虜になっていくのです!

次回の講座は8月1日(木)と9月1日(日)です。
ただいま参加者募集中です。
>>>足踏みろくろで木の器づくり講座(8/1)
>>>足踏みろくろで木の器づくり講座(9/1)

(おの)
  1. 2019/07/12(金) 07:30:49|
  2. ┗ 器づくり
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里山整備を始めます(7/6)

ろうきん森の学校 森工塾(もっこうじゅく)
「里山整備実習~グリーンウッドワークの森づくり」
を開催しました。

講師は森林文化アカデミー教授の柳沢先生。
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里山とは、自然にある広葉樹や竹の林に手を加えて、
人が都合のいい形にかえてきたもの。
かつては暮らしに必要だから里山から資源をもらってくる、
その行為が結果的に里山の自然を維持することにつながっていたとも言えます。

ここ、古城山ふれあいの森もかつては里山として地域の方々に利用されてきました。
それでは、使われなくなったこの林に、どのように手を入れていきましょう?
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ただ気持ちのいい林とか、地球温暖化防止のためなどでは目的がはっきりとしません。
具体的な利用方法は?
30cm以上の太い材は家具や建材、直径10cmくらいなら炭やホダギ、
5cm以下なら粗朶(そだ)として護岸工事に使うことができます。
グリーンウッドワークだったら太い材は楔で割って、細い材もそのまま使えます。
グリーンウッドワークに使える材料は?
いろいろな樹種の生えている林もいいですね。
椅子に使える栗の木があるともっと嬉しいですね。

整備の方針を決めるための「森林調査」
森林自体の把握と資源量の把握を行います。
まずは林の中に5m四方の調査枠を張ります。
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斜面の傾斜は23度
斜面方向は南西向き、日当たり良好です。
林冠層の樹高は約7m
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高木層には12本、
コナラ、アベマキ、アラカシ、スギ
胸高直径は10cmのアラカシが最大でした。

低木層(亜高木層)には、
ネジキ、ソヨゴ、ヒサカキ、タカノツメ、イヌツゲ、シャシャンボ、
モチツツジ、コバノガマズミ、カナメモチ
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林床植生には、
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カキノキ(鳥の落とし物でしょうか)
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シイの木(近くに母樹はないので、どこからか運ばれたか転がってきたのか?)
この辺りは昔、シイの林だったと考えられます。
縄文時代の人たちにとっても、あく抜きのいらない椎の木は大切な食糧だったのでしょうね。
コシアブラ、タカノツメ(この子たちは常に大量の種子を撒き続ける戦略をとっています)
ここで注目するのは「コシダ」
ウラジロと同じく正月飾りに使われるシダの仲間。
コシダが生える土壌は乾燥していることを示しています。
針葉樹を植えるなら、スギよりもヒノキが向いているそうです。

さあ何本か木を伐ってみましょう。
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特に使ってみたい木の中から「カナメモチ」と「タカノツメ」
そして気になる実生の「スギ」も一本伐らせていただきました。

伐採した木は参加者の方々にお土産として持って帰っていただきました。
これくらいの太さならスプーンづくりに最適です。
グリーンウッドワーク的里山利用ですね。
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お昼ご飯は朴葉寿司。
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これも立派な里山の恵みです。
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午後からは調査結果の検証と考察です。
まずは伐採した木の年輪を読みます。
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明るい林縁部でぐいぐい育ったタカノツメは25年。
スギは27年。
10年目まで年輪幅が広いことから、
それ以降は周りの広葉樹に覆いかぶさられて光合成が阻害され
肥大成長のスピードが遅くなったと考えられます。
暗いところでも地道に生長するカナメモチは28年。
年輪がその木や林の歴史を物語っています。

これらの結果から、この林は約30年前に皆伐されたと考えられます。
すなわち、皆伐したあと30年間放置すれば、
直径10cm程度のホダギに適したコナラやアベマキが収穫できるのです。
そこに整備の手を入れて、都合のいいように誘導してやることも可能です。

残念ながら今回無作為に選んだ5mの枠の中には、
お目当てのクリの木は発見されませんでした。
そもそもクリはコシダの生える乾いた土壌を好みません。
しかしこの森の中にはもちろんクリの木は自生しています。
それを育てるもよし、使える材は伐採してひこばえを育てるもよし、
クリに適した深い土壌のエリアに、予め育てた苗を植えることもできます。

柳沢先生の名言「人間スケベ心がないとダメ」
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カナメモチは緻密で丈夫な材、タカノツメは柔らかくて加工が容易、
柿の実生を育てて、8年後には柿渋づくり!?
夢は広がります。
この調査で終わりではなく、ここからが始まりです。
グリーンウッドワークの森づくりが始まります!
(おの)



  1. 2019/07/11(木) 07:49:58|
  2. ┗ ろうきん森の学校
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斧とナイフでスプーンキャンプ(6/30・2日目教室編)

ろうきん森の学校 森工塾(もっこうじゅく)
斧とナイフでつくるスプーンキャンプ

二日目は土砂降りの大雨から避難して
みの木工工房FUKUBEに会場を移動しました。
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ここは昔小学校だった場所
ほら、給食みたいでしょう。
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つくるだけではなく
道具のメンテナンスも大切ですね。
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お昼ご飯までにほぼ形が完成
つくったスプーンで冷や汁を食べで見ましょう。
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午後からは最終仕上げと二本目に取り組む人と。
装飾を楽しむ人も。
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スプーンがお魚の彫刻に。

大きなサービングスプーンも。
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最後におやつの杏仁豆腐を食べてみましょう。
「美味しい顔ってどんな顔!」
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<皆さんの感想です>
・スプーンの奇麗なラインを目指して作った。
・持ちやすさを追求したが、匙面は難しかった。
・木目がきれいに出た。
・普段使わない筋肉を使った。
・割るのは硬かったが、すごく削りやすい材だった。
・スプーン講座は何度か参加したが、今日のは一番上手くできた。
・とてもきれいな色が出た。
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・斧とナイフでつくれるのがすごい。気軽にできるのがいい。
・斧でこんなに成形できるのが新鮮。勉強になった。

・みんなと一緒にご飯食べたり、おしゃべりしたり、楽しかった。
・みんなで泊まって楽しかった。
・奥さんと一緒に参加して、楽しさを味わってもらえたと思う。
・自分のためだけに買った久しぶりの時間を堪能した!

今回の講座も「つくること」+αの付加価値を感じていただけたようで嬉しいです。
(おの)
  1. 2019/07/10(水) 07:54:18|
  2. ┗ スプーンづくり
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斧とナイフでスプーンキャンプ(6/29・1日目森編)

ろうきん森の学校 森工塾(もっこうじゅく)
斧とナイフでつくるスプーンキャンプのご報告。
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実は、斧とナイフだけでつくるスプーン講座はこれが初めて。
この日のためにカービング用の斧を10丁用意しました。
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まずは斧とナイフに慣れてもらうために、
箸づくりから。
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ハツって、ハツって、
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基本的なナイフワークを覚えていただきます。
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お昼ご飯はタコライス
見本のスプーンを使って形を研究します。
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さあ、いよいよ昼からは
本番のスプーンづくり。

またまたハツって、ハツって、
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目指す形以外の部分を削り取っていきます。
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斧の加工で出来る限り完成形に近づけことによって、
ナイフの仕上げ作業が格段に省力化できます。
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3時のおやつは、参加者の方からのお土産のスプーン!
<空いろ>ほし&スプーンクッキー 
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この日一日で、こんなにたくさんのナイフグリップを経験してもらいました。
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何かの料理のレシピみたいですね。

午後から降り出した雨が強くなってきたので、
翌日の作業は安全な建屋内に移動しました。
因みに夕飯のメニューは、スプーンと言えばカレー!
写真を撮るのを忘れました。
(つづく)
  1. 2019/07/09(火) 06:00:47|
  2. ┗ スプーンづくり
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ひしゃくで打ち水大作戦!(6/23)

美濃市の中心部
うだつの上がる町並みにある「吉田工房」にて、
ひしゃく作りワークショップが開催されました。

昨年の夏、最高気温41℃を記録した酷暑の美濃まちでも、
電気に頼らない暑さ対策として「打ち水」が再評価されています。
しかし、毎年恒例行事として「打ち水大作戦」を催している美濃まちでは、
今までプラスチック製のひしゃくが主流でした。

ということで、「今年の打ち水はmyひしゃくで楽しもう!」と題して、
竹製のひしゃく作りワークショップの開催となりました。
掬う本体は長良川河川敷の真竹、柄の部分は古城山の孟宗竹を使います。
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さあ、美濃の人たちはひしゃく作りに興味を持ってくれるのか?
当日受付のため、何人来てくれるのかわからないので不安でしたが、
蓋を開けてみれば、次から次へとお客さんが来てくれました。

小学校に配布したチラシを見て楽しみにして来てくれた子どもたち。
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着物を身にまとった和傘職人さん
手つきが慣れています。
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モウソウチクを使った自作のひしゃくを持って来てくれた近所の方、
隣町で英語の教師をされている外国人の方、
ワークショップの参考にしたいと駆けつけてくださった方、
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事前に用意した材料をすべて使い切ることができました。
身近な自然の材料が、ちょっとした工夫で生活の道具になる。
最近出張講座が多い中、
久々に美濃のまちで地元の人たちとの触れ合いのとき、
何だかとっても気持ちの良い一日でした。
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7月21日(日)11時から
旧今井家住宅前で打ち水大作戦オープニングイベントが開催されます。
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お近くの方はぜひ涼みに来てください。
(おの)
  1. 2019/07/08(月) 12:58:37|
  2. ┗ その他イベント等
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