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人力の道具で生木を削って小物や家具をつくる、グリーンウッドワークの講座を行っています。
これからの講座の予定は、下のメニューの「年間スケジュール」をご覧ください。

木地師の郷へ行ってきました

10月と11月の2回、木地師発祥の地、滋賀県の東近江市に行ってきました。
木地師とは、ろくろを使って木のお椀などをつくる職人のことです。

10月23日は台風21号の去った翌日。
奥永源寺の蛭谷で匠の祭が開催されていました。
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木工に限らず、様々なジャンルの作家の方が出展されており、
非常に興味深い内容でした。
そんな中、私の一番興味を惹いたのが「足踏みろくろ」
昔ながらの手挽きろくろの紐を足で交互に引っ張る構造です。
手挽きろくろと同じ、軸に紐を7巻き半。
右左を交互に踏む度に、器が行ったり来たりします。
私にとっては和製のろくろは初めての体験で、至福の時間を過ごすことができました。
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そして11月18日は、愛東コミュニティセンターにて開催された、
「木地師のふるさとシンポジウム」に参加してきました。
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まずは、龍谷大学名誉教授、須藤護さんの基調講演。
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木地師の歴史をわかりやすく説明していただきました。
・縄文から弥生に掛けて出土品の多くは土器であるが、これは土器が腐らないためであり、木器もまた多く使用されていたと思う。
・奈良から平安に入ると出土する土器の量が著しく減少する。それは、この頃から木器が多く使用されるようになったからではないか。
・この時代に木器の製作が盛んであったことは、百万小塔の存在で理解できる。
とのことです。
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この百万小塔は8世紀半ばにつくられたもので、6年間に100万個もの数がつくられました。
もうその時代にはろくろを使う技術基盤がつくられていたことの裏付けとなるんだそうです。

鎌倉以降、土器が木器や漆器に代わり始め、江戸時代に最盛期を迎えました。
そのころになると旧永源寺町小椋谷(蛭谷、君ヶ畑)近辺だけでは材料となる木材を入手できなくなり、木地師が全国に散らばっていったそうです。
しかし、明治に入ると鉄道などの輸送手段により、もともと割れやすい磁器の茶碗が全国各地に安全に運べるようになり、磁器が普及することとなりました。

シンポジウムの参加者80名の内、27名が小椋さん。大倉さんが2名。
いずれも木地師に多い姓です。
最初に挨拶をされた東近江市長は小椋さん、蛭谷出身です。
パネリストの木地師さんは、南木曽の小椋さん。
そのひいおじいさんの本籍は、小椋谷(蛭谷)だったそうです。
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この鉢は、星平四郎さんの作品です。
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星さんと言えば、1976年製作の民族文化映像研究所「奥会津の木地師」に出演していた木地師です。
星さんも山を降りて婿入りする前は小椋姓だったそうです。

もう一つ驚いたのが、
質問に立った方がなんと岐阜県美濃市の小椋さん!
まさしく、この地から全国各地に散らばった小椋さんの里帰りですね。

パネルディスカッションでは、
東近江から木地師文化を発信していくための方策が話し合われました。
日本の生木木工の原点ともいえる木地師文化、
その発祥の地である東近江からこれからも目が離せません。
(小野)

  1. 2017/11/22(水) 20:32:51|
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里山づくり後継者養成講座に参加してきました!

グリーンウッドワーク協会が取り組んでいる「ろうきん森の学校岐阜地区」。
このフィールドである「古城山ふれあいの森」は、岐阜県の環境保全モデル林第一号に指定されています。

同じく環境保全モデル林である、可児市の「我田の森(わがたのもり)」で、
里山づくり後継者養成講座が6月17日(土)に開催されました。
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他地域のフィールド視察もかねて、スタッフ数名で参加してきました。

午前中は、
NPO法人森のなりわい研究所 代表の伊藤さん、
自然育児・こどもの庭 代表の園田さんから
それぞれ、里山の安全管理や、活動内容についてのお話しを聞きました。
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伊藤さんの『「現代」の里山づくり』論、
こどもの庭さんの「森で子どもを育てるわけ」や「フィールド探しの苦労」。
聞き入ってしまう、参考になるお話しばかりでした。

午後からは我田の森のフィールドへ!
トンボの舞う小川
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森の工房と、見晴らしウッドデッキ
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沢水を引いてきた水場
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きのこの森
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田んぼに畑
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絵本に出てきそうな、それはもうかわいい農機具小屋
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森の中にレストラン!?
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炭窯を、穴が開いたのでピザ釜に転用しているそうです。
大きいピザが焼けそうです!
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写真を撮り忘れましたが、この近くには森のステージもありました。
音楽会などをやっているそうです。

もちろん、森もあります。
ちょっと登ると、この絶景。
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見晴らし岩
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ナツハゼの実がなっていました。これはもう果実酒にするしかない。
黒く熟すのがいまから楽しみですね。
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子どもが遊ぶ森も。
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写真は、森のようちえんの子ども達が、「おさるの檻」に見立てて遊んでいるという木で遊ぶ大人です

ササユリも、育成中!
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最近、グリーンウッドワーク協会理事長の小野が探している「ガマ」もあるじゃないですか。
目ざとく見つける理事長。
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我田の森を管理している「里山クラブ可児」さんに質問攻め。

森のようちえんの子ども達と一緒に、ザリガニ釣りもできちゃいます。
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アメリカザリガニですけどね。だからリリース厳禁です!
最近、森のようちえんの子ども達が30匹くらい釣っていったらしいです。子どものパワーはすごいですね。

里山クラブさんの理想をぜーんぶ形にしたような、
夢がたくさん、それこそ「てんこもり」に詰まった森でした。
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我田の森は、地域の数名の方の個人の山をお借りして整備している森だそうです。
はじめは田んぼには雑木が生え、森に戻りかけていた場所だったのを
里山クラブのみなさんでここまで整備したとのこと!驚嘆です。
後継者について心配しておられましたが、
こんなに素敵な森を維持するためなら、後継者はすぐに現れそうですね。

美濃のろうきんの森も、ワクワクする楽しい森にできるといいなぁ。

(かしわ)
  1. 2017/06/20(火) 06:51:39|
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宮川森林組合の広葉樹の植樹

9月25日(金)三重県大台町の宮川森林組合を訪ねました。
広葉樹の植樹に関する先進的な事例を学ぶことが目的です。

この地域ではシカによる食害が多く発生しています。
人工林の伐採地に広葉樹の苗を植えても跡形もなくシカに食べつくされてしまいます。
その対策としてパッチディフェンスという小区画のフェンスで植栽地を囲っています。
これは、シカに檻として認識させる効果があるそうです。
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植える木は適地適木
その立地環境にふさわしい樹木を選定して植えます。
そして、遷移の最終形から逆算して先駆種と遷移中期・後期の樹種を配置します。
木は一本の力で大きくなるのではなく、隣り合う樹木との関係性を保ちながら大きくなっていくのだそうです。
早く生長して寿命の短い先駆種が直射日光や強風を遮り、ゆっくり成長する遷移中期・後期種が生育するための環境をつくります。
また、3本一組で植樹する「巣植え」を行うことにより、早く伸びようとする性質を発揮させたりもしています。

この植栽地は平成19年に植えられたもので、8年生の林です。
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植栽に使われる苗は地域の方々が種(たね)から育てています。
もちろん種は地域で採れたものを使用、地域性苗木の生産システムが構築されています。
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今年から始めた白鳥六ノ里での広葉樹の植樹において、利用可能な目から鱗の技術をたくさん学ぶことができました。
また、古城山のろうきんの森でもこの技術を試してみたいと思います。
そして早速、地域性苗木をつくるために古城山に栗拾いに行ってきました。
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将来の森づくりを夢見て構想は広がります。
(小野)
  1. 2015/10/07(水) 00:22:19|
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鵜籠づくり実演@鵜飼サミット

全国の鵜飼開催地の関係者らが一堂に会する『全国鵜飼サミット』が
今年は小瀬鵜飼のある関市で開催されます。
鵜飼に関する伝統文化の保存と継承、鵜飼を活用した観光振興と展望などについて
行政や鵜匠、観覧船事業者らが意見交換を行います。

メイン会場となる関市文化会館のホワイエでは、
『小瀬鵜飼を支える職人たち』と題した道具類の企画展示が行われ、
その一角で、竹部会の鬼頭と前西が鵜籠づくりの実演を行います。(7月28日(火)12:30~14:30ごろ)
平日のお昼間ですが、お時間のある方はぜひ遊びにきてください。

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一般の方向けのイベントも同時開催!

「さかなクン」講演会は残念ながら入場整理券が必要で既にはけてしまっているとのこと。  

おすすめは、『トワイライトコンサートin小瀬鵜飼』(18:30~関市池尻・関観光ホテル前)
全国の鵜飼の中でも音風景が素晴らしいと言われる小瀬鵜飼が行われる場所。
鵜飼のときには鵜匠の声や船頭が舟のヘリを叩く音が山にこだまし、とても幻想的です。
そんな夕暮れ時の長良川河畔を舞台に、金管五重奏のコンサートが行われます。

また、関市文化会館市民広場では、関市の特産品を販売する『せきの市』も開催されます。

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  1. 2015/07/09(木) 20:23:35|
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表彰状をいただきました

昨年の秋開催した長良川おんぱくのプログラムに対して、実行委員会から表彰していただきました。
ALL5賞なんて、通知表をもらったようで、ちょっと誇らしいような恥ずかしいような。
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おんぱくの講座を開催する上で、いつも重点に置いていることは、いかに参加者の方に至福の時間を過ごしてもらい、満足して帰っていただくかという点です。
そこを評価していただいたということは、本当に実施して良かったと思うと同時に今後の励みにもなります。
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講座の実施に当たり、サポートしてくださった協会会員の方々、共催者としてご協力いただいたモノ森ネットの皆様、当日受講いただいた参加者の皆様、そして、プログラム立案から参加者募集に至るまでいろいろと相談にのっていただいたおんぱく事務局の方々、本当にありがとうございました。
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さて、今年はどんなプログラムで行こうかな?
(小野)
  1. 2015/01/21(水) 09:02:22|
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